サーメット・タイプがお勧めの半固定抵抗

電子工作には欠かせない半固定抵抗

 半固定抵抗は、常に回して抵抗値を変化させるのではなく、調整時などに抵抗の値を変化させ、修正が済むとそのままにしておくという使い方をします。トリマとも呼ばれ、ドライバで回転させて抵抗値を変えます。

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 写真の半固定抵抗は、回転軸をドライバを使って約300度回せます。2番が摺動子と呼ばれて、抵抗値が変化する端子です。

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 実際に、回転角度と抵抗値の変化を測ります。

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 503と印字された半固定抵抗です。50 × 10^3 = 50kΩです。

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 501と印字された半固定抵抗です。50 × 10^1 = 500Ωです。

501R.png 

 どちらも、回転角度と抵抗値の変化が比例しています。

 外形は7×7mm角で、厚みは6mmから7mmです。この四角な半固定抵抗は次のように呼ばれます。

  単回転型サーメット・トリマ

 単回転型に対して多回転型という20回ぐらい回して、抵抗値を変化させるタイプがあります。精密に抵抗値を設定したいときに使います。

 サーメットというのはセラミックス(ceramics)と金属(metal)を混合した抵抗体を指します。回すときに発生するノイズが少ない特徴があります。炭素被膜タイプより高価ですが、回しやすい製品が多いのでよく使われます。

 トリマは半固定抵抗を表現する用語です。

 可変抵抗器はポテンショメータ、もしくはボリュームと呼ばれ、トリマもこの分類に含まれます。

接続の例

 摺動子部分は機械的に押し付けられているだけなので、回しているとき、まれに瞬間浮いてしまうこともあり得ます。なので、(b)のような接続もあります。

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何度もは回せないという作り

 最大でも200回程度回せるという設計です。毎日回して使う音楽の音量調整用などの用途には向いていません。

 可変できるといっても、最初に回したときほぼ端で調整が終わったとしたら、次回調整するときに回す余裕がありません。なので、中央部分50%程度で調整できる都合が良いです。そのために、直列に抵抗を入れて、最初の調整時に中央付近になるようにすることもあります。

 半固定抵抗は扱える電力が小さいです。0.1~0.5Wぐらいが一般的です。

使用例

測定器;岩崎通信 ディジタルマルチメータ VOAC7602 2wire抵抗モード。

■電子工作には欠かせない半固定抵抗 半固定抵抗は、常に回して抵抗値を変化させるの...