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電子工作用ではないけど便利な工具 ホットメルトで部品を固定

 スティック(棒)状のホットメルト接着剤は、部品を固定するのに大変便利ですし、安価です。写真に写っている乳白色の部分が接着剤を使ったところです。

 消耗品の接着剤は100円ショップでも入手できます。100Vのコンセントに挿し込んで利用します。約5分で温まって利用できる状態になります。コードレスもありますが、高価です。写真の接着剤は透明タイプですが、色のついた製品もあります。筆者は色素が原因で導通するかもしれないと思い、透明タイプを使っています。

 スティックが短くなると、後ろから新しいのを挿し込むと連続して利用できます。

接着剤を温める装置

 本体の名称がいろいろあるようです。

  • ホットガン
  • グルーガン
  • ボンドガン
  • ピタガン
  • メルター

 接着剤はグルースティックと呼ぶことが多いようです。

使用例

絶縁抵抗

 DMMのKeysight 34461Aを用いて、ホットメルト自体の抵抗を測りました。リードの先を0.5mmほど離し、その上にホットメルトをたらしました。ずっとOverloadという表示が出ていて、ショートした状況は観測できませんでした。

 Keithley 619Aを用いて抵抗を測定しました。100Ωの抵抗値を測っているとき、溶けているホットメルトを上からかけました。パチっという音がしました。表示は変化していません。二度行いましたが、同じくパチっという音がしました。この測定器は、2GΩから2TΩのレンジでは300Vがかかるので、導通したのかもしれません。

 絶縁計があれば、もっとはっきりしますが、溶けたときには導通する可能性を考慮して使うのがよいと思います。冷えると、絶縁された状態になります。しかし、入手したスティックが電気的に絶縁される確証はないので、電気の流れるところには塗布しないように努めるのがよいと思います。スリーエムのカタログを見ると電気分野用も掲載されていますが、専門店でないと入手できないと思われます。

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