簡易基準電圧発生装置の製作

TL431でいつも同じ電圧を発生

 A-Dコンバータを利用するとき、比較できる一定の電圧があれば、正しく変換しているか、正しくデータを読み取れているかがわかります。SPIやI2Cで8ビット以上のデータを読み込むと、バイトが入れ替わったりします。そのようなとき、手元にあると便利です。

TL431は2.5Vを出力

 1.2V出力のモデルもありますが、多くは2.5Vが出力されるICです。温度変化によって電圧がほとんど変わりません。利用時には、1mA以上の電流を流すようにデータシートに書かれています。

 電源にはエネループ3個を使いました。回路図にはないですが、電源スイッチを入れています。

測定

 測定器は5・1/2桁のDMMと24ビットA-Dコンバータ・ボード(Linear)です。DMMのいずれの機種も校正後90日ではないので、確度は正しくありません。

メーカ 型番  電圧 [V]
岩崎通信機 VOAC7602  2.49224
Keysight 34461A  2.49214
HP 3457A  2.49214
Keithley 2000  2.49221
Linear LTC2498CUHF  2.4921542

●参考--任意の電圧を作れる電圧発生器

 1.000Vがほしいとかいうときに使えるのが電圧発生器です。