Arduino MKR WiFi 1010をデータ入力に使う⑧I2C温湿度センサHTS221

　Arduinoのライブラリには、次のようなセンサ類があります。すべての機能を利用する場合、別途Sensor Fusion and Tracking ToolboxもしくはNavigation Toolboxが必要になる場合があります。これらは有料です。home Licenseでは、Sensor Fusion and Tracking Toolboxは購入できません。

IMU and Environmental Sensors

mpu9250	9軸 9自由度 16ビットジャイロスコープ加速用磁気センサ
lsm9ds1	9軸慣性計測ユニット 3軸の加速度センサ 3軸のジャイロ・センサ 3軸の磁力センサ
mpu6050	3軸加速度センサ 3軸ジャイロセンサ
lsm303c	6自由度の慣性計測 3軸の加速度センサ 3軸の磁気センサ
lsm6ds3	6自由度の慣性計測 3軸の加速度センサ 3軸のジャイロ・センサ
lsm6ds3h	6自由度の慣性計測 3軸の加速度センサ 3軸のジャイロ・センサ
lsm6dsl	6自由度の慣性計測 3軸の加速度センサ 3軸のジャイロ・センサ
lsm6dsm	6自由度の慣性計測 3軸の加速度センサ 3軸のジャイロ・センサ
lsm6dso	6自由度の慣性計測 3軸の加速度センサ 3軸のジャイロ・センサ
lsm6dsr	6自由度の慣性計測 3軸の加速度センサ 3軸のジャイロセンサ
hts221	相対湿度 / 温度センサ
lps22hb	気圧センサ

BNO055 Sensor

bno055

3軸加速度計、3軸磁力計、3軸ジャイロスコープクォータニオン、オイラー角、ベクトルの形式で出力

GPS

gpsdev

GPS受信機

　lps22hbは第4回のLPS25HBとほぼ同じ機能のICですが、デバイスIDが異なります。

●温湿度センサHTS221

　このセンサはI2Cインターフェースで接続します。Adafruit HTS221 - Temperature & Humidity Sensorを使いました。電源電圧は3.3/5Vのどちらでも使えます。

　データシート

電源電圧　 1.7～3.6V
湿度　確度±3.5%RH、分解能0.004%RH
温度　確度±0.5℃、分解能0.016℃
インターフェース　I2C（0～400kHz）、SPI（最大10MHz）
スレーブ・アドレス　0x5f（固定）

●プログラム


clear
a = arduino('COM15', 'MKR1010', 'Libraries', 'I2C');
humiditySensor = hts221(a)
humidityReading = readHumidity(humiditySensor)
temperatureReadings = readTemperature(humiditySensor)

　実行結果です。

●グラフ

　animatedline()を使って、画面には20個の最新データを表示しながら、ここでは100個のデータを表示し続けます。100個のデータを測定し終わったら、グラフの下にスライドバーが表示され、過去にさかのぼって表示できます。


clear
a = arduino('COM15', 'MKR1010', 'Libraries', 'I2C');
humiditySensor = hts221(a);

h = animatedline('MaximumNumPoints',20, 'Color', 'g', 'LineWidth', 2);
t = animatedline('MaximumNumPoints',20, 'Color', 'r', 'LineWidth', 2);

counter = 1:100;
humi = (counter);
temp = (counter);
for k = counter
    humi(k) = readHumidity(humiditySensor);
    addpoints(h, counter(k), humi(k));
    
    temp(k) = readTemperature(humiditySensor);
    addpoints(t, counter(k), temp(k));
    
    drawnow
    pause(2);
end

　実行結果です。大きく湿度が変化しているところは、センサを手のひらで包み込んだときです。