X16/X12のセッティング

べリンガのミキサ設定

 BEHRINGERのX16とX12は低価格のPA用ミキサです。PC出力のミキサとして利用する手順を簡単に説明します。PA用ミキサに慣れている人はすぐに使えるようですが、そうでないと、まるっきり音が出ないという状態になりました。とくに、古いアプリケーションだと、設定方法がわからなかったのですが、バージョン1.3ではいろいろな設定が細かくでき、動作を確かめられます。

●接続

 次の図は、入力機器が三つ、出力が一つという接続図です。以下の説明では、ベーシックな二つの入力機器、一つの出力機器の例を説明します。

X16e.png

●X16の設定

 まず右上のIn/Outをクリックします。別のルーティング設定画面が開きます。

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 ルーティング設定画面のInputはデフォルトのままです。

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 この画面のAux Outタブを選択します。出力側の設定です。Aux1を出力のLeftに、Aux2を出力のRightに割り当てたいです。

 Auxの1と2をBUSの1と2に接続します。BUSは入力を接続するための仮想接続点です。

 イコライザの出力であるPostEQ+Muteを右クリックで選びます。Pre Fader+Muteでよいかもしれません。

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 メインの画面に戻ります。

Inputの設定をします。channelを右クリックすると、独自の名称と色を付けられます。

 channel1を赤色にしLeftという文字、channel2を赤色にしRightという文字、channel3を黄色にしLeftという文字、channel4を黄色にしRightという文字に変更しました。この作業は任意です。

 channel1にINP01を、channel2にINP02を、channel3にINP03を、channel4にINP04を関連付けます。

 Stereo Linkをクリックして、channel1とchannel2を一組に、channel2とchannel4を一組にします。これによって、ステレオの操作が左右同時に行えるので便利になります。

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Gateは何も設定しません。

EQのタブを設定します。

 RTAをクリックすると、リアルタイムスペアナが生きます。

 EQをクリックすると、イコライザの機能が生きます。イコライザの機能の設定は省略します。

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Compは何も設定しません。

Sendsの設定です。一番重要です。

 Bus1 Bus2に対してPost Faderにチェックを入れます。これでフェーダが生きます。地球儀のアイコンをクリックしておくと、すべてのチャネルが同じに設定されます。

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Channelに戻って、各チャネルで、画面右にあるDCA GROUPSの1をクリックして、二組の入力全部をDCA1のグループで扱えるようにします。

 そうすると、画面右下の総合フェーダでDCA1を選択すると、総合の出力の音量調節ができます。

 入力の音量調節は、左下のフェーダでできます。

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