高い炊飯器はおいしいお米を炊けるのか?<その3>

■炊飯器の使用電力

 Panasonic製 SR-SPX105-RK、スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器のレポートを続けます。前回まではおいしくお米がたけたレポートでした。
 筆者はNTTのフレッツミルエネを導入しています。この炊飯器の使用電力をミルエネを使用して測定しました。

炊飯量:2合
炊き方メニュー:銀シャリ こだわりのごはん

(参考) カタログ・データは、次のとおりです。

炊飯時最大 250Wh
保温時 14.4Wh
年間消費電力

80.0kWh

(1) 1日の消費電力について

 オレンジのバーが炊飯器の消費電力を示します。予約タイマによって朝4時にスイッチがONとなり、ほぼ1時間で炊飯を終えています。5時、6時の消費電力は保温に使用した電力です。

(ア) お米2合を炊飯した場合、1回の消費電力は0.26kWhでした。本体には6.9円と表示されていました。

(イ) 使用電力=炊飯に使用した電力+保温に使用した電力=0.26kWh => 約7円

ほぼ表示通りの消費電力であることがわかりました。


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(2) 日別の消費電力について

 日別の消費電力について見てみましょう。

(ア) 0.2kWh前後の時・・・炊飯後に2時間ほど保温の後、ごはんを食べ、保温せずにOFFにした場合です。

(イ) 0.5~0.8kWhの時・・・1日に2回炊飯した場合です。

 この数値から判断すると1日一回のまとめて炊飯し、保温保存した方が節電・節約になることがわかります。20日分ほどのデータですが、7.43kWhを消費し、金額は200円です。


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(3) 月別の消費電力について

 2月~4月まで消費電力はそれほど変わることはありませんでした。1月の消費電力は全く別種類の電気製品の電力なので、除外します。

(ア) 周囲の温度(季節)にはあまり左右されることなく炊飯が可能と思われます。
(イ) 緑のバーは家全体の消費電力です。炊飯器が使用する電力が家全体の電力に占める割合は一番多い時で約1/10、少ない時で1/5程度であるということがわかります。

 炊飯器が消費する電力は意外と大きな割合を占めていると感じました。毎日使うものなので、消費電力が少ないものを選ぶと家全体の節電効果が高くなると考えられます。


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 最新型の炊飯器は少ない消費電力でおいしく炊飯ができることがわかりました。

 以上でレポートを終了します。

<竹内浩一>