簡易基準電圧発生装置の製作
■TL431でいつも同じ電圧を発生
A-Dコンバータを利用するとき、比較できる一定の電圧があれば、正しく変換しているか、正しくデータを読み取れているかがわかります。SPIやI2Cで8ビット以上のデータを読み込むと、バイトが入れ替わったりします。そのようなとき、手元にあると便利です。
●TL431は2.5Vを出力
1.2V出力のモデルもありますが、多くは2.5Vが出力されるICです。温度変化によって電圧がほとんど変わりません。利用時には、1mA以上の電流を流すようにデータシートに書かれています。
電源にはエネループ3個を使いました。回路図にはないですが、電源スイッチを入れています。
●測定
測定器は5・1/2桁のDMMと24ビットA-Dコンバータ・ボード(Linear)です。DMMのいずれの機種も校正後90日ではないので、確度は正しくありません。
メーカ | 型番 | 電圧 [V] |
---|---|---|
岩崎通信機 | VOAC7602 | 2.49224 |
Keysight | 34461A | 2.49214 |
HP | 3457A | 2.49214 |
Keithley | 2000 | 2.49221 |
Linear | LTC2498CUHF | 2.4921542 |
●参考--任意の電圧を作れる電圧発生器
1.000Vがほしいとかいうときに使えるのが電圧発生器です。