温度計キットの組み立て

 赤色2桁7セグメントLED表示の温度計です。明るいので、遠くからも温度を読めます。温度計キットのほとんどは1枚のプリント基板に実装されています。温度の測定は0~99℃(キット自体の動作温度は0~35℃)、電源は7~12Vが必要で、消費電流は最大21mAなので電池駆動は望ましくありません。

温度センサはLM35DZ

 アナログ温度センサとしてよく使われるLM35DZは、0℃では0Vが20℃では200mVの電圧が出力されます。0℃以下ではマイナス電源が必要です。
 25℃では0.5℃の確度を保証しています。動作電圧は4~30Vですが、キットは5Vで動作しています。

2桁7セグメント表示用NJU9252P

 NJU9252P7セグメントLEDのドライバをもったA-Dコンバータです。LEDのセグメントは4回/秒のタイミングで切り替わります。
 分解能は8ビットですから、基準電圧Vrefを3.2Vとすれば、1LSBは、

  3.2 / (2^8 - 1) = 12.5mV

です。LM35DZの約1℃に相当します。

キットの内容

 部品が実装された基板、抵抗2本、LM35DZと説明書が1枚です。

キットの組み立て

 説明書に従い、校正用の抵抗をはんだ付けします。5本線は、ベースの色がこく、色の判別ができません。オレンジ、白色はわかりますね。これが39kΩです。

 基板にはんだ付けします。

 J1、J2、J3、J4のランドをはんだをもってショートします。

 裏返して、実験用電源を9.00Vにしてつなぎます。半固定抵抗を回すのですが、いくらでもぐるぐる回って、壊してしまったようです。もしかしたら、ストッパがないタイプで、正常だったのかもしれません。

 半固定抵抗(10kΩ)を外し、手持ちの20kΩをVref端子と電源、GNDにつなぎ、説明書にあるように87へ合わします。この時のVref端子の電圧は1.96Vでした。したがって、1LSBは7.7mVなので、0.77℃の分解能の温度計になります。

 このあと、2本の抵抗がつながっているリード線3本を切り、LM35DZをCN3へはんだ付けしましたが、高めの温度になりました。

 なので、半固定抵抗を回して調整しました。