LabVIEW MakerHubによるRaspberry PiのLチカ (1)

LabVIEW 2014のインストール

LabVIEWを利用してRaspberry PiのI/Oを制御

 測定、実験などをGUI上でアイコンを並べてシステムを構築できるLabVIEWは、昨年LabVIEW 2014年版に Home Edition が出ました。学生が利用できるアカデミック版と同等のバージョンのようですが、社会人でも利用できるところが異なります。商用で利用できるバージョンは高価ですが、この Home Editionは個人で利用するのには安価な49.99ドルに設定されています。

 最近、マイコン・ボードBeagleBone Black もしくはRaspberry Pi 2B のバンドル版を出荷しています(3Bも動作はOK)。バンドルしているのは、普通に市販されているハードウェアですので、Raspberry Pi を所有していれば、ソフトだけ購入しても同じことができます。ソフトLabVIEW Home Bundleはシリアル番号が送られてくるだけです。評価版は試用期限がありますが、だれでもインストールして利用できます。

 バンドル版の出荷と同時に、リモート・ソフトのLINXは3.x版が用意され、チュートリアル・ビデオがMakerHubで公開されています。

LINXはLAN経由でRaspberry Pi 2を制御できるリモート・ソフト

 LabVIEWをWindows10のPCにインストールします。LINXを導入すると、ネットワーク経由でRaspberry Pi 2Bにプログラムをダウンロードして、GPIOなどのI/Oを制御できます。ここでは、チュートリアルのサンプルであるLEDの点滅を試します。


LabVIEWDiagram1.png

 Raspberry PiのSDメモリには、一番利用の多いRASPBIAN JESSIEを入れるだけです。OSをダウンロードしてimgファイルをマイクロSDメモリに書き込む部分は省略します。OSが立ち上がったら、画面右上の2台のPCが重なったアイコンの上にマウス・ポインタを持っていくとIPアドレスが表示されるので、メモしておきます。

 次からRaspberry Piは、LANケーブルと電源をつなぐだけで利用できます。

STEP1 LabVIEW2014のインストール

01 | LabVIEW for BeagleBone Black and Raspberry Pi 2/3 このページのビデオを参考にします。

Download the LabVIEW Home BundleのWebページに行ってインストーラをダウンロードします。ダウンロード・フォルダに、2014sp1LV-WinEng_downloader.exe があります。クリックするとダウンロード・ソフトが起動し、ダウンロードを始めます。完了したら、「開く」をクリックします。

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 Winzip(解凍)の画面が出たら、Unzipをクリックしてすべてを解凍します。

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 解凍の終了した画面が出てOKを押すと、引き続きインストールが始まります。「このアプリがPCに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれるので、「はい」をクリックします。

 インストールの画面が出ます。Next>>をクリックします。

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 名前と組織を聞かれます。

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 シリアル番号を入れる画面が出ます。評価版としてインストールするので、空白のままNext>>をクリックします。Digilentのshopで購入した場合は、ここにシリアル番号を入れます。

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 インストールするフォルダの確認画面が出るので、デフォルトのまま進めます。Features(機能)の選択画面が出ます。これもそのままデフォルトで進めます。

 Product Notificationsの画面にWARNING: Windows Firewall Might Be Enabledという注意書きが出ます。Windows10であれば、LabVIEW2014SP1は問題なくインストールされるでしょう。LINXのインストール時にWindows Firewallがアラートを出す場合があります。

 いくつかの画面でAcceptし、Next>>をクリックするとインストールが進みます。

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 最後に出る画面では、Install Support をクリックしますが、何も起こらないのでDecline Supportをクリックします。終了画面です。

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 アップデートの画面が出ますが、yesをクリックします。

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 リスタートします。

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 Windowsのスタート・メニューからNI LabVIEW2014 SP1(32bit)をクリックすると、ライセンスに関する画面が出ます。LabVIEWを起動します。

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 重なった画面の裏に、更新の画面が出ています。とりあえず、後で通知するを選びます。

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 メイン画面が出ます。これでLabVIEW本体のインストールが終了しました。更新は時間をみて行います。

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※キャプチャした画面は、一度LabVIEWをアンインストールして再度インストールをした時のものです。動作確認やライセンスの情報はレジストリに残っていて、初めてインストールした時と異なっている場合があります。