オシロスコープで遊ぶ ② 帯域の差 その2
どこかに、見たい波形を正確にオシロスコープで再現するには、その波形の周波数の5倍以上のスペックをもつオシロスコープが必要と書かれていたことがあります。前回から、発振器を変えました。
●使用した発振器
岩通 PG230パルス・ジェネレータ;50MHz
●使用したオシロスコープ
- Analog Discovery PRO ADP3420;14bit 55MHz 125MS/s (WaveForms 3.18.1)
- Pico Technology 5242B 16bit ;60MHz(200 MHz) 1GS/s (PicoScope Early Access 7.0.98.1193)
- Keysight DSOX3012T;8bit 100MHz 5GS/s
- LeCroy LT224;200MHz 8bit 200MS/s
●2.22MHz 1Vp-p 方形波
<Analog Discovery PRO ADP3420>
<Pico Technology 5242B
縦軸15ビット
縦軸8ビット 15ビットの分解能に比べて、高速に処理されるのか、ディテールがよく出ています。
<Keysight DSOX3012T>
<LeCroy LT224>
●7.5MHz 1Vp-p 方形波
いずれの測定画面も波形が近似しているので、発振器の方形波自体が崩れていると思われます。発振器の出力する方形波がもっとしゃきっとしていれば差がわかるかもしれませんが、7.5MHzぐらいだと、オシロスコープの差は出ないようです。
<Analog Discovery PRO ADP3420>
少しディテールが乏しいですが、波形自体はきれいに表示されています。
<Pico Technology 5242B>
<Keysight DSOX3012T>
<LeCroy LT224>
●発振器の問題
発振器も方形波をできるだけ鋭い形にするには、周波数特性が伸びていないといけないように感じました。したがって、20MHzの方形波をくっきり出力するにはその5倍の100MHz以上のスペックの製品を使う必要があるのではないかと。今回は用意できませんでした。チャンスがあれば、チャレンジしたいと思います。