トランジスタの特性を測る ③ NチャネルMOSFET IRLB3813PbF、FQPF5N60C

 USBマルチ測定器Analog DiscoveryのソフトWaveFormsに、Curve Tracerの機能が追加されています。この機能を使ってMOSFETの特性を測ります。

  • 装置 Analog Discovery Pro ADP3450
  • WaveForms 3.15.3

 パワーMOSFET IRLB3813PbFは電力用ですが、測定できるのは小信号領域です。ON抵抗の小さいデバイスです。

パワーMOSFET IRLB3813PbFのおもなスペック

  • ドレイン-ソース間電圧 30V
  • ゲート-ソース間電圧 ±20V
  • ドレイン電流(DC) 120A
  • ドレイン-ソース間オン抵抗 1.6mΩ
  • 許容損失(25℃) 230W

●Id/Vds

 データシートには3V以上のデータしか載っていません。この測定系では測れるのは2.5Vまでです。

●Id/Vgs

  Vgs(th)が1.9V付近なので、マイコンの出力を直接つないでも駆動できると思われます。

●Vds/Vgs(Vd)

 次は、普通のパワーMOSFETです。

パワーMOSFET FQPF5N60Cのおもなスペック

  • ドレイン-ソース間電圧 600V
  • ゲート-ソース間電圧 ±30V
  • ドレイン電流(DC) 4.5A
  • ドレイン-ソース間オン抵抗 2Ω
  • 許容損失(25℃) 33W

●Id/Vds

 データシートには4.5V以上のデータしか載っていません。この測定系では測れるのは4.5Vまでです。

●Id/Vgs

  Vgs(th)が3.5V付近なので、5Vマイコンの出力直接つないでも駆動できるかできないかギリギリだと思われます。

●Vds/Vgs(Vd)