■普通のパーツで済まそう

　オーディオ用と呼ばれるパーツがたくさんあります。音がよい抵抗とかコンデンサ。人の感覚って鋭いですね。

　パーツを購入するとき通販を使いますが、送料を考慮すると、1か所で購入できると得した気持ちになります。ということで、届いたキットの部品表とにらめっこをしながら、まずは、キットを購入したマルツエレックでそろうかを検討しました。

　　【LV2-PE-MK2-PCB】LV2-PE Mark2 フォノイコライザーアンプ＜半完成基板キット＞

　この製品には3種類あって、完成品とパーツ・セットがあります。今回購入した半完成基板キットは、パーツ・セットからCR（抵抗とコンデンサ）とケースを除いた製品です。CRの選択は悩むところが多いので、パーツ・セットを購入したほうが、設計者の意図に合った音が出せると思います。

●OPアンプは後回し

　キットで重要なのは、まず、動くことです。OPアンプは、2個入りのポピュラな8ピンDIPが使えるので、動作確認では手持ちのを使うことにします。回路図ではTL072が入っています。初代の回路図ではLM6172INが使われていました。すごく性能差があります。

　必要なコンデンサは次のとおりです。

• 入力と出力に入る22uF/50Vのコンデンサ。回路図では電解コンデンサです。
• 入力に入る100pF。昔は円盤セラミックを多く見かけました。
• NF回路の0.01uFと2700pF。誤差はRIAA偏差にかかわるので1%のフィルムを求めていた時代があります。今はテスタで容量が測れるので、1%の精度は不要です。容量が足らなければ、小容量のコンデンサを追加できるエリアも用意されています。
• 電源に入る470uF/25V。7個必要です。マーク2の基板では、OPアンプの電源端子直下に0.1uFのチップ・コンデンサがついているので頑張ってもらって、一般用の電解コンデンサでよいと思います。
• 出力に入っている330pF。普通のフィルムでよいと思います。

　必要な抵抗です。

• 100kΩ、1/4Wは普通のオーディオ用カーボン抵抗タクマンを選びます。
• 330k,1/2Wと27k,1/2WはNF用です。高価なオーディオ用に値がないので、チップ抵抗を利用します。電流はほとんど流れないので1/2Wである必要性を感じませんが、別に何か理由があるかもしれません。
• 330Ω、1/2W、6本。電源回りに入っています。これも1/4Wで足りそうなのですが、1/2Wを選びます。

●注文

　マルツエレックに注文しました。総額が3000円を超えたので、送料無料です。

※注文した後に、27kのところ2.7kを注文していることに気が付きました。動作確認では、手持ちの金属皮膜抵抗を流用します。

コラム　シングルとアルバム

　ラジオを聴くと、シングルチャートとか、今度アルバムを出しました、という発言があります。

　SPレコードの時代、表に1曲、裏に1曲が、そのままEPレコード、8cm CDと媒体が変化しましたが、シングルの語源だと思われます。シングルを集めてまとめたのがアルバムです。

　SPレコードのアルバムは、ほんとうに集めただけです。LPレコードには、複数の曲を収録できるので、アルバムが1枚のLPレコードに、1枚のCDになっても、アルバムという言葉は残りました。

　写真のSPレコードは4枚組です。それぞれ10インチのLPレコードになったと、CDでは二つのアルバムが収録されました。