温度センサTMP116の評価用ボードを動かす

 テキサス・インスツルメンツのTMP116は、校正なしで、-10℃~+85℃の範囲で±0.2℃ (最大値)の確度が得られる温度センサです。評価用ボードをTI shopから入手しました。白測温抵抗体の励起電流より少ない動作電流、Class A RTDの確度があるので、常温付近の温度測定では利用価値が高いといえます。

TMP116のおもなスペック

  • 動作電圧は1.9~5.5V
  • 分解能は16ビットでLSBは0.0078℃
  • 1Hzの変換サイクルで3.5uA
  • インターフェースはI2C(転送速度最大400kHz)
  • I2Cのスレーブ・アドレスは四つ設定できる(ADD0ピンをGNDにつなぐと0x48)
  • 上限下限の温度を設定し、アラートを発生できる
  • EEPROMを内蔵し、任意の16ビット・データを読み書きできる

評価用ボードのおもなスペック

 評価用ボードはPCのUSBに挿して利用します。センサとマイコン回路部分は切り離せ、少し離れた場所に設置ができます。

  • マイコンMSP430を搭載しPCとUSBでつながる
  • 0.0078℃ の分解能(16 ビット)で最大 0.1℃ の確度
  • デモ用ソフトウェアが利用できる

デモ用ソフトウェアのインストール

 TMP116EVM GUI を入手します。途中LabView2016のランタイムのインストールに失敗するので、別途NIから32ビット版のLabView2016のランタイムをインストールします。再起動後に評価用ボードTMP116EVMをUSBに挿し、GUIソフトを起動します。

 データはCSVで保存でき、Python2.7でスクリプトが書けるようなので、この評価用ボードだけでも利用価値があります。筆者は20ドルで入手しました。