OPアンプで実験(1) 40dBの電圧増幅②高い周波数の増幅度
前回、40dBの反転増幅器を作りました。汎用のOPアンプNJM4580DDは、電源ぎりぎりまでの増幅ができなかったので、電源電圧を±8V以上の±15Vにしました。
ここでは、入力信号の周波数を上げていきます。
●測定 その1
発振器の周波数を1kHzから10kHzに上げました。
出力電圧が、10.0Vp-pから9.7Vp-pと少し下がりましたが、ほとんど変化はありません。
●測定 その2
発振器の周波数を100kHzに上げました。
出力電圧が急速に減少し、3.7Vp-pになりました。つまり、高い周波数になると増幅率が下がったということです。
●測定 その3
どのくらいの帯域を正しく増幅できるかを確認するには、ボード線図を描くとわかりやすいです。Digilent ADP3450では、チャネル1のプローブを入力に、チャネル2のプローブを出力に、そして発振器W1を入力に接続して測定をします。
この測定では、50Hzから1MHzをスキャンしています。100kHzぐらいまで、正常に40dBの増幅ができるようです。
●測定 その4
Amplitudeをデフォルトの1Vから50mVに変更して測定しました。
低域で位相(下側のグラフ)がおかしいです。10kHz付近から増幅度が下がっています。測定の1、2に近いのはこちらの条件のようです。