IoTで使うPython入門Step3-計測 (5) DMM VOAC7602
岩通通信機のVOAC7602は、大型のLCDパネルで表示が見やすい6 1/2桁のDMMです。LANは工場オプションで、標準ではUSBが外部との接続に使えます。
●COMドライバ
最新のWindows用ドライバを入手します。
Iwatsu Test Instruments Tools Ver 1.9 (2017/12/26 UP) からダウンロードし、VOAC Simple Remote Ver1.2 (VOACシンプル・リモート)をインストールすると、COMドライバが入ります。デバイスマネージャにはvirtual COM port for Iwatsu VOAC7600/7500 series (COM4)と表示されています。
Keysight Connection Expoert 2018を立ち上げるとCOM(ASRL4)に見つけてきます。
Interactive IOのアイコンをクリックして、デフォルトで*IDN?が入っているのでSend & Readボタンをクリックすると、機器IDを読み出してくるので、正しく通信できていることがわかります。
岩通通信機のドライバはWindows用しかありません。SCPIの仕様が書かれた「VOAC7602 / VOAC7502 リモートマニュアル」を入手します(ユーザ登録が必要)。
テスト用のプログラムです。
import visa
r = visa.ResourceManager()
k = r.get_instrument("ASRL4::INSTR")
print(k.ask("READ?"))
print(k.ask("*IDN?"))
●MQTT発行プログラム
TopicはVOAC7602/DC/voltとしました。直流の10Vレンジに設定して電圧を読み取ります。
import paho.mqtt.publish as publish
from time import sleep
import visa
VOAC7602_ID = "ASRL4::INSTR"
topic = "VOAC7602/DC/volt"
host = 'raspberrypi.local'
r = visa.ResourceManager()
instr = r.get_instrument(VOAC7602_ID)
instr.write('CONF:VOLT:DC 10\n')
while 1:
readDcVoltage = instr.ask("READ?")
print ("DC :", float(readDcVoltage), "V")
publish.single(topic, readDcVoltage, hostname=host)
sleep(1)
実行中です。入力にはTL431の出力をつないでいます。
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(※)ラズパイにつないで、lsusbとすると、メーカIDと機種IDを表示します。それ以上の実験はしていません。