記事

Arduinoで肉を美味しく調理する(6)卵で実機テスト

実機テスト、温泉卵を作る!

 制御機能をもたない電熱調理器を、Arduinoと熱電対センサ、ソリッド・ステート・リレー(SSR)で温度制御ができるようにします。今回は、電熱調理器として何十年も使っていた昭和時代のマミースロークッカーを使用しました。

 新しい卵を1ケース用意しました。購入してきたものをそのまま利用しました。卵の温度は常温のままです。
 スロークッカーには沸騰したお湯を約0.8L入れます。いったん60℃くらいまで温度が下がりました。ヒータのON/OFFの制御を70℃に設定して、卵を買いに行きました。帰ってきたら、クッカーのお湯の温度は70℃になっていました。

卵を容器につける
 卵を、次に示すようにクッカーの中に入れました。卵がみなお湯の中に浸されるようになりました。
 お湯の温度は59℃まで下がりました。

 

 1分くらい経過すると60℃を超えて、11分経過したころには、次に示すように65℃を超えました。キッチン・タイマは30分からカウント・ダウンしています。

卵の黄身と白身では固まる温度が異なる
 卵の黄身と白身では、熱変性(加熱することで物質の性質が変わる)の温度が異なるそうです。白身は58℃からかたまりはじめるが80℃くらいにならないとしっかり固まらなく、黄身は65℃くらいで固まり始め70℃くらいの温度を保つことで固まらせることができます。
 そのため、68℃から70℃の範囲でしっかりゆでることで、白身がとろとろ、黄身が丸く固まった温泉卵ができます。
 15分経過ごろから、クッカーの電源はON/OFFを繰り返し70℃を保ち続けました。

 

 30分経過した時点で、電源を落とし流水で冷却しました。卵は628gでした。

 普通のゆで卵と違って、生卵と同じように割って中身を取り出せます。皮をむいていたら笑われてしまい、割ってみたら次に示すように白身は流れだし、黄身は型崩れせず丸くなっています。

 

 黄身を割ってみました。ねっとりと味わい深い温泉卵となっています。いろいろな料理のトッピングに使えそうです。

 塩をふりかけスプーンで食べるとおいしいので、トッピングに使う前になくなりそうです。

タイマを追加する
 今回のArduinoにはタイマの表示がありませんでした。そのためキッチン・タイマを横に置いての調理でした。
 ローストビーフやゆで豚の調理テストを次回から行いますが、そのときはArduinoで計時できるようにタイマの機能を追加します。

(2017/6/29 V1.0)

<神崎康宏>

 

Arduinoで肉を美味しく調理する

(1) 温度センサは熱電対

(2) データ・ロガーMCR-4TC

(3) 熱電対センサ・モジュール

(4) ArduinoのSPI通信のピン配置がボードによって異なる

(5) テスト・プログラム

(6) 卵で実機テスト