約1万円の測定器OpenScope MZ (6) 測定例 NE555

タイマNE555で発振

 OpenScope MZは、オシロスコープがメインの測定器ですが、発振器や電源も用意されています。今まで机の上に複数の測定器や電源を用意し、長さの異なるケーブルを用意する手間は、めんどうでした。何よりも、それまで実験したもろもろの部品もかたずけないといけません。

 ここでは、簡単に実験、測定が始められる事例を説明します。

 アナログ・タイマとしてNE555はとても便利です。ebayで完成品(Type1Type2)が販売されていたので購入しました。

 NE555の電源電圧は4.5~16Vと広い範囲で使えます。出力電流は流れ出し/吸い込みともに200mAです。発振できる周波数は最大100kHz程度です。

Type1

 このNE555発振モジュールは、Vcc、GND、Out三つの端子が出ています。OpenScope MZのオシロスコープのCh1をNE555発振モジュールのOutへ、GNDをGNDへ、OpenScope MZの電圧出力DC1をVccへつなぎました。

 OpenScope MZの電源を入れ、DC Power Supply Ch1を4.0Vにし、右上のRUNをクリックすると、発振波形が表示されました。電源が供給できるとシンプルに接続ができ、すぐに測定が始められます。NE555の推奨電源の最低電圧は4.5Vなので、少し足りません。

 画面左下にMATHΣというメニューがあり、クリックすると、周波数やVrmsなどの測定値が表示されます。

 半固定抵抗は多回転型です。右に回し切ると9.00Hz、左に回し切ると17.0kHzでした。

Type2

 左に回し切ると7.00Hz、右に回し切ると2.7~6kHz(不安定)でした。

 測定中の様子です。ちょっとした机にスペースがあればトライできます。