アナログ・スイッチで実験(2) 単極双投ADG419
前回まで使っていたCD4066Bは、
制御信号のON/OFFで1極が制御されるので単極（Single Pole）、接点数Throwが1個なので、Single Throw。続けるとSingle Pole Single Throwで、頭文字を並べると、SPST＝単極単投
でした。ここで利用するADG419は、
単極（Single Pole）双投（Double Throw）のSPDT
です。機械式リレーに似た動作をします。
●ADG419の主なスペック
| ADG419 | CD4066B（TI) | |
|---|---|---|
| 電源電圧[V] | 44 | 3～18 |
| コントロール入力電圧[V] | 15V時 0.8(L)～2.4(H) | 10V時 2(L)～7(H) |
| スイッチング（伝搬）[ns] | 15V時 200 | 5V時 20 |
| オン抵抗[Ω] | 15V時 35 | 10V時 180 |
●ADG419のピン配置
接点の一つはノーマリーON、もう一つはノーマリーOFFです。
●ピンの機能
| ピン番号 | 記号 | 説明 |
|---|---|---|
| 1 | D | ドレイン・ピン。入力または出力 |
| 2 | S1 | ソース・ピン。入力または出力 |
| 3 | GND | グラウンド(0 V)基準 |
| 4 | Vdd | 正電源電位 |
| 5 | VL | ロジック電源 (5 V) |
| 6 | IN | ロジック・コントロール入力 |
| 7 | Vss | 両電源アプリケーションでの負電位。単電源アプリケーションでは、GND へ接続可能 |
| 8 | S2 | ソース・ピン。入力または出力 |
●接続
- 電源は、Vdd=Vl=＋5V、Vss=-5V、GND共通です。
- 入力信号は、D端子に3Vp-pの正弦波を入れます。オシロスコープCH1、発振器W1
- 切り替え信号 発振器W2、オシロスコープCH2
- 出力 S1；オシロスコープCH3、S2；オシロスコープCH4
S1とS2には10kΩの負荷抵抗をつないでいます。
●入力周波数1kHz
トリガはCH2にかけています。
●入力周波数10kHz、切り替え500Hz
●入力周波数100kHz、切り替え5kHz
●入力周波数1MHz、切り替え50kHz
●入力周波数5MHz、切り替え500kHz
