アナログ・スイッチで実験(1) CD4066B ③ 電源±5V時
アナログ・スイッチCD4066Bの基礎的な実験をしています。
入出力の波形を観測しています。前回、入力信号に±の電圧を入れると、出力がひずみました。ひずんだのはマイナス側です。そこでVss端子にマイナスの電圧を加えようとしましたが、CD4066Bには端子がありません。
データシートの中に、Analog Inputs(±5V)のとき、CD4054Bを入力側に接続する事例が掲載されています。このとき、CD4066BのVddは+5V、Vssは-5Vです。Veeには信号のGNDをつなぎます。
●接続
CD4054Bは4セグメントLCDドライバです。四つの独立したラッチが入っていて、レベル・シフタとして使います。電源は、最大20V(Vdd~Vee、Vss=0V)です。
真理値表です。Display Freq IN=0V、Strobe=5Vに設定します。
Display Freq IN | In | Strobe | Out |
---|---|---|---|
0 | 0 | 1 | 0 |
1 | 0 | 1 | 1 |
0 | 1 | 1 | 1 |
1 | 1 | 1 | 0 |
x | x | 0 | * |
●接続③±5Vその4
入力信号の振幅は、-2.5~+2.5Vにします。電源は±5Vです。
入力信号の振幅を、±3Vにします。OFFの波形が少しおかしくなり始めました。
入力信号の振幅を、±4Vにします。OFFの波形がおかしいです。
ここで、CD4066Bの出力である2ピンに10kΩをつなぎ、一方をVss=GNDへつなぎました。入力信号は±5Vです。
Off時に変な信号が出なくなりました。
入力周波数を1kHzから10kHzに変更しました。
時間軸を拡大します。とくにおかしな部分は見られません。
50kHzにしました。
100kHzにしました。