アナログ・スイッチで実験(3) マルチプレクサMAX308

  • CD4066BはSPST=単極単投
  • ADG419はSPDT=単極双投

 上記の二つを取り上げて実験をしました。ここでは、アナログ・マルチプレクサMAX308を取り上げます。

MAX308の主なスペック

   データシート

  • 単一電源動作の電圧範囲 +5~+30V
  • バイポーラ電源動作の電圧範囲 ±5~±20V
  • チャネル数 8
  • オン抵抗 100Ω(max)
  • レイル・トゥ・レイル信号処理

ピンの機能

MAX308ピン番号 名称 機能
1、15、16 A0、A2、A1 アドレス選択入力
2 EN イネーブル入力
3 V- 負電源
4~7 NO1~NO4 アナログ入力、双方向
8 COM アナログ出力、双方向
9~12 NO8~NO5 アナログ入力、双方向
13 V+ 正電源
14 GND グラウンド

接続

  • 電源は、V+ = +5V、V- = -5V、GND共通です。
  • 入力信号は、NO1端子に3Vp-pの正弦波を入れます。とNO2端子へは方形波です。オシロスコープCH1CH2、発振器W1、W2
  • 切り替え信号 発振器FG1をA0に、A1、A2、ENはGNDに接続。オシロスコープCH4
  • 出力 COM;オシロスコープCH3
  • 出力とグラウンド間には10kΩの負荷抵抗を入れました。ないと異常な波形になります

 A0端子のON/OFFで、CH1とCH2を切り替えてみる実験回路です。

 オン抵抗などをカタログ・スペックのように低い値にするには、電源は±15Vのほうが良いようです。

測定

 W1(CH1)は1kHz 3Vp-pの正弦波、W2(CH2)は1kHz 3Vp-pの方形波、アドレス切り替えのA0端子へは外部のファンクション・ジェネレータから100Hz 3V0-pの方形波を入力しています。

 A0が'0'のとき、A1とA2も'0'なのでCH1が選択されます。A0が'1'のときはCH2が選択されます。

 CH3が出力端子の信号です。入力の正弦波と方形波が切り替えられているのがわかります。