Raspberry Pi とVolumioで最先端オーディオを楽しむ その8 HiFiBerry DAC+ DSP①

 HiFiBerry DAC+は、テキサス・インスツルメンツのPCM5122を用いたラズパイ用のD-Aコンバータです。相当古い製品です。HiFiBerry DAC+DSPは、2018年の夏に発表された新製品で、PCM5102を搭載しているので、ドライバはHiFiBerry DACと同じです。特徴はアナログ・デバイセズのDSP ADAU1451を搭載していて、ユーザが利用できる仕組みが用意されていることです。
 PCM5122は内部に電子ボリュームなどがあり、I2Cなどで制御します。PCM5102にはありません。どちらもD-Aコンバータの性能を表すダイナミック・レンジとSNRは112dBと同じです。

<HiFiBerry DAC+>

<HiFiBerry DAC+DSP>

HiFiBerry DAC+ DSPボードの特徴

  • ステレオ・アナログ出力
  • DSP用A-Dコンバータ入力
  • DSP用I2S入力と出力2チャネル分
  • 300 MHzディジタル信号処理(1サンプルあたり最大6144の命令を実行可能)
  • アップサンプリング/ダウンサンプリング/ミックスのできる非同期サンプリングレート・コンバータ
  • S/PDIFデジタル入力(96kHz)、出力(192kHz)

Volumioをセットアップ

 2018年12月現在、バージョン 2.513です。ラズパイ2B+にHiFiBerry DAC+DSPを挿し、LANケーブルをつないで電源を入れます。PCなどのWebブラウザのURLにvolumio.localと入れて画面を表示します。日本語が選ばれているので、Nextをクリックします。

 名前はvolumioのまま変更しないので、NeXTをクリックします。

 

 Outputを選びます。

 I2S DACをYESに変更し、HiFiBerry DACを選択します。

 NextをクリックするとNetworkの設定になります。利用しているラズパイがWi-Fiを搭載していないので、何も画面に出ません。Wi-Fiがあるモデルのときはアクセス・ポイントを表示します。

 NextをクリックするとMusicの設定です。新規のドライブを追加をクリックします。

 ネットワークを検索して、公開されているドライブを表示します。音源のNASを設定します。ここではNAS0という名前のネットワーク・ドライブを利用します。ドライブ名と公開ディレクトリをチェックします。

 同じ画面の下にスクロールします。保存をクリックします。

 Got itをクリックします。

 NASがマウントされました。Nextをクリックします。

 設定の終了です。Doneをクリックします。

 左下の一覧表示のアイコンがぐるぐる回っています。音源の量が多いと、探して登録するのに時間がかかります。一覧表示をクリックします。

 音楽ライブラリをクリックします。

 NAS->Musicを選びます。

 曲名の右にある設定アイコン(点が三つ)をマウスの左ボタンで押し、再生を選び、再生します。

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