Modbusの利用 (15) WAGO 750-842①熱電対

 ツールQModMasterを使ってWAGO 750-842につないだ熱電対モジュールにアクセスします。WAGO 750-842は、二度利用してきたWAGO 750-342と機能は同じです。IPアドレスは192.168.111.25をふってあります。

 構成

 接続は次のようにしました。

  • 750-842 TCPインターフェース
  • 750-469 2AI 熱電対
  • 750-600 終端

 電源は、DINレールに取り付けられるアマゾンで入手した24V-1A電源を用意しました。

 750-469には、Kタイプの熱電対を+TC1(1)/-TC1(2)につなぎ、TC2には何もつないでいません。モジュールのLED-Dは断線を示す赤色のLEDが点灯しています。

動作確認

 QModMasterの設定です。
 最初に、TCP/IPの設定をします。IPアドレスは192.168.111.25、ポートは標準の502です。

 Slave Addrは'1'にしましたが、モジュールが1枚であれば、何番でもよいようです。Start Address(オフセット)は0で、Number of Coilsは2チャネルなので'2'にしました。最初の255が読み出した温度です。データ・フォーマットは、読み出した値÷10で、小数点第1位までの摂氏になります。したがって、25.5℃です。
 熱電対の先端を指でつまむと、するするっと温度が上がっていきます。

●プログラム

 アナログ入力と同じようなプログラムです。

from pyModbusTCP.client import ModbusClient
 
SERVER_HOST = "192.168.111.25"
SERVER_PORT = 502
 
c = ModbusClient()
c.host(SERVER_HOST)
c.port(SERVER_PORT)
c.open()

regs = c.read_holding_registers(0, 1)  #reg_addr,number of registers to read 
print(float(regs[0])/10.0, '`C')