Modbusの利用 (3) CONPROSYS その2 出力の設定と確認

 CONPROSYSシリーズのCPS-MCS341-DS1-131は、拡張モジュールを追加しなくとも本体にディジタル入出力を4チャネルもっています。前回入力端子の動作を確認しました。それぞれのチャネルは、入力と出力のどちらかを独立して指定できます。

ディジタル入力 負論理 フォトカプラ絶縁⼊⼒(電流シンク出⼒対応)
ディジタル出力 正論理 半導体リレー出⼒。最⼤出⼒電圧/電流;13.2V/100mA 

(※)電源投入時、すべての出力はOFF。

 リファレンスマニュアル (ハードウェア編) | CPS-MCS341-DS1-1x1 [日本語]を参照します。

ディジタル入力等価回路

 前回、回路が不明だったので、入力DOIxとMCOM間に4.7kΩの抵抗をつないで'1'の入力を得ました。回路図を見ると、ショートしてもよいようです。

ディジタル出力等価回路

 外部に12V電源を用意して負荷をつなぎます。'1'を設定すると、DIOxはLowになり、負荷に電流が流れます。

DIO3を出力にしてLEDをつなぐ

 DIO0,1を入力に、DIO2,3を出力に設定し、4番目のDIO3にLEDをつなぎます。

(※)執筆時ファームウェアのバージョンはVer3.5.1。その前のVer3.4.2で「MODBUS通信でのDIOへの書き込み要求(Coil 0x05)が動作正常に動作しない問題を修正」されているので、動作させるには最新にしておく。

DIOの入出力設定

 設定メニューのモジュールから、本体のCPUモジュールの設定をクリックします。

 DIO0,1を入力DIに、DIO3,4を出力DOにし、確定ボタンをクリックします。このままでもよいのですが、終了メニューから「保存と再起動」を選んで実行します。

 

外部からModbusコマンドでDOを制御

 Windows10のPCでCAS Modbus Scannerを起動します。CPS-MCS341-DS1-131は、192.168.111.20の固定IPアドレスを振っています。スレーブのDOをONもしくはOFFするForce Single Coil(コードは5)を利用します。ONは0xff、OFFは0です。このツールでは、0xffは'1'を記述します。

 TCP 192.168.111.20:502
     -Device0
       -Write Single Coil at 4:1

 Pollボタンをクリックして実行します。

 CPS-MCS341-DS1-131のModbus表示で状態を確認します。4番目が'0'から'1'になっています。

 DIO3につないでいるLEDが点灯しました。