グラフィック・ディスプレイを使う (2) 2インチ 320x240 TFT IPSカラー・ディスプレイ

 ここでは、Arduinoシリーズで一番新しいマイコン・ボードNano Everyを利用します。この新しいnanoシリーズは、裏面にパーツがついていなく、ボードの両端がキャスタレーション・パッドになっているので、ほかのプリント基板にはんだ付けして利用できるのが特徴です。
 ここではふつうにピンヘッダをはんだ付けし、ブレッドボードに挿して利用します。MKRシリーズより小型なので、一般的なプリント基板より、利用できる穴が多いです。
 CPUはATMega4809 AVRプロセッサで、USBはSAMD11 ARM Cortex M0 +プロセッサが使われています。動作電圧は5Vです。

ディスプレイ

 スイッチ・サイエンスから、Adafruitの「2インチ 320x240 IPSカラーディスプレイ(microSDスロット付き)」を入手しました。ボー上には240x320と書かれています。ドライバICはST7789で、18ビットのフルカラーの表示ができます。動作電圧は3.3/5Vの両方に対応しています。

接続

ディスプレイ Nano Every
Vin JP2-12 +5V
3V3  -
GND JP2-14 GND
SCK JP2-1 SCK
MISO  -
MOSI JP3-14 MOSI
CS JP3-13 D10
RST JP3-12 D9
D/C JP3-11 D8
SDCS  -
BL  -

  Nano Everyのピン配置です。

スケッチ

 ライブラリをインストールします。必要なのは、次の五つです。

  • Adafruit GFX
  • Adafruit Zero DMA
  • Adafruit ST7735 and ST7789
  • Adafruit SPIFlash
  • SdFat - Adafruit Fork

 それぞれ、メニューのファイルからライブラリ管理を立ち上げて、検索画面で上記の名前を入れて探し、インストールします。最後のSdFat - Adafruit Forkをインストールする手順を示します。ほかのライブラリも同じようにインストールします。

 メニューのツールから、ライブラリ管理を立ち上げます。検索欄にSdFat を入れて、表示されたSdFat - Adafruit Forkをインストールします。これでライブラリがインストールされました。

 

 Adafruit ST7735 and ST7789のライブラリがインストールされたとき、サンプルも入ります。スケッチ例からAdafruit ST7735 and ST7789 Library - graphicstestを選びます。

 2か所、このディスプレイ用に変更します。元の設定行は、それぞれ先頭に//を追加してコメントアウトします。

 コンパイル、実行します。

コラム ATMega4809 AVRプロセッサ

 マイコン・ボードNano Everyで使われているATMega4809はArduino UNOのATMega328に比べてメモリの容量が少し多いです。Arduino UNO Wifi Rev.2でも使われています。

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