距離を正確に測る その5 LIDAR-Lite v3HP

 LIDAR-Lite(v3HP)は、レーザー(CLASS 1)を用いた距離センサです。測定範囲は5cm~40mと広範囲で、解像度は1cmです。防水はApple Watchと同じIPX7なので、短時間であれば雨に当たる環境でも動作します。LIDAR-Lite v3という少し古いモデルも併売されています。

LIDAR-Liteのおもなスペック

  • 動作電圧;4.5~5.5V
  • 外形;34×55×40 mm(実測)
  • 計測範囲;5cm~40m
  • 解像度;1cm
  • 確度;2m以上の距離で±2.5cm
  • 消費電流;測定時85mA未満
  • 通信;I2C(400kbps、アドレス0x62)、PWM

接続

 センサ本体から6本のリード線が出ています。電源ラインに680uFの電解コンデンサを入れるようにマニュアルに書かれているので、電源を入れた直後の突入電流が大きいかもしれません。

ケーブルの色 機能
5V
オレンジ パワー・イネーブル
モード・コントロール
SCL
SDA
GND

 接続図です。4.7k~10kΩの抵抗を使ってI2Cの信号SDAとSCLを5Vへプルアップします。電源に入れる電解コンデンサは大きめの1000uFを入れました。I2Cインターフェースでは不要なオレンジと黄色のケーブルは配線していません。

ライブラリの導入

 GitHubのgarmin/LIDARLite_Arduino_Libraryをアクセスし、zipファイルをダウンロードします。2018年7月現在、LIDAR-Lite v3HPに対応して一度アップデートした2.0.1がダウンロードできます。

 Web EditorのLibrariesからCustomのタブにあるupload...をクリックします。

 ダウンロード・フォルダにあるLIDARLite_Arduino_Library-master.zipを指定して読み込みます。

 読み込みました。

 LibrariesのCustomから、新たに追加されたLIDARLite_Arduino_LibraryのExamplesの中にあるv3HP_I2Cを読み込みます。

実行

 スケッチをコンパイルして書き込み、Monitorを開きます。シリアルの通信速度をスケッチに書かれている115200に変更します。この状態では、シリアルからコマンドを待っている状態なので、連続読み取りの’C’を入力し、Sendをクリックすると測定値をcm単位で表示します。

 170cmはテーブルの上にLIDAR-Lite v3HPを天井に向けて置いている状態の値です。レポート用紙をセンサの上に掲げると、数cm単位まで表示します。窓側に向けると、角度によって変な値も出ますが、数mの値を表示します。

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