マイコン・ボードRaspberry Piを使う前に知っておきたいこと (2)
■Raspbarry Piの中で購入するなら2BとZero
一番パワフルなモデルがRaspbarry Pi 2 model Bです。2Bと略されることがあります。形状が一番小さいのがZeroです。メモリはあればあるだけほしいのでA+を選ぶ理由はあまりありません。A+とZeroにはUSBの口が一つしかないので、開発時には足りません。USBハブが必要です。また、有線LANがありません。
開発した結果、実行時にUSBもポートは不要で、メモリも少なくよいなら、価格の安価なA+やzeroが最適です。
モデル名 | CPU/SoC |
クロック | メモリ 「Mバイト] | USB2.0 | SDソケット | HDMIコネクタ | 外形[mm] |
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Raspbarry Pi 3 model B | BCM2837 | 1200 | 1000 | ×4 | micro | フル (rev 1.3 & 1.4) | 85 x 56 x 17 |
Raspbarry Pi 2 model B | BCM2836 | 900 | 1000 | ×4 | micro | フル (rev 1.3 & 1.4) | 85 x 56 x 17 |
Raspbarry Pi model B+ | BCM2835 | 700 | 512 | ×4 | micro | フル (rev 1.3 & 1.4) | 85 x 56 x 17 |
Raspbarry Pi model A+ | BCM2835 | 700 | 256 | ×1 | micro | フル (rev 1.3 & 1.4) | 66 x 56 x 14 |
Raspbarry Pi Zero | BCM2835 | 1000 | 512 | micro ×1 | micro | mini | 65 x 31 x 5 |
◆消費電流を実測
ネットワーク、キーボード、マウスをつないだ状態で消費電流を測りました。3種類とも、クロックは1GHzにしてあります。
Raspbarry Pi 2 model B アナログ・メータを見ていると1Aを瞬間に越えたように見えましたが、ロギングされたデータのピークは0.54Aでした。
Raspbarry Pi model B+
Raspbarry Pi Zero B+と同じです。
●1台購入するならRaspbarry Pi 2 model B
このモデルに使われているマイクロプロセッサは、現在市販されているスマホと同じ世代です。メモリは多いほど、アプリケーションは軽く動きます。価格も5千円台前半です。
Windows10 IoT Coreを使ってみたいときも、このモデルが必要です。
●ちょこっとLinuxに慣れておく
何かを作りたいという電子工作では、OSの機能を全部を理解せずとも、ちょこっとLinuxが触れるようになっておきたいです。WindowsやMacのようにGUIでほとんどすべてのことができるわけではありません。要所要所にシェルを使う場面があります。
シェルは、Windowsではコマンドプロンプトとほぼ同じ命令体系をもっています。逆ですね。UNIXのシェルshのいくつかのコマンドをMS-DOSが実装し、いまではコマンドプロンプトとして残っています。その後コマンドプロンプトは拡張されていき、パワーシェルと統合・併用され、いくつ命令があるのかわからないくらいパワフルになっています。
Mac OS XはUNIXですから、アプリケーションのターミナルを立ち上げれば、シェルが利用できます。
補足
立ち上がり次の電流をもう少し高速にロギングした結果です。
上がZero、下が2Bです。
(2016/3/28 V1.1)Raspbarry Pi 3 model Bを一覧表に追加しました。