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Raspberry Piでコマンドをゆっくりマスタしよう (10) ls dir lsusb

一番よく使うコマンドがls

Windowsのdirと同じlsコマンド

 ディレクトリ内のファイルのリストを表示します。

ls

ls01.png

だけだとみにくいですが、今いるカレント・ディレクトリのファイルを一覧表示します。ファイル名に色がついています。

 詳細な情報を表示には -l のオプションをつけます。

ls -l

ls02.png

めったに使わないと思いますが、隠しファイルを表示するには、-a のオプションをつけます。

ls -a

ls03.png

 画面いっぱいにファイルが表示されるわかりずらくなるので、ワイルド・カードを使います。は任意の文字列、は任意の1文字です。

cd /etc     #設定ファイルが入っているディレクトリに移動

ls *.conf   #設定ファイルだけを表示

ls *net     #絞り込んで表示

ls04.png

 同じ機能をもつコマンドにdirがあります。

ls05.png

履歴を活用

 ターミナルで動いているシェルには履歴機能があります。履歴とは、一度キーボードから打ち込んだ文字列を記録していて、さかのぼって利用できる機能です。再起動後も有効です。

カーソル・キー 動 作
上向き さかのぼって古い文字列を表示する。下向きカーソル・キーと併用すると、行ったり来たりができる
左右移動 1行のスクリーン・エディタの移動キーとして利用する。常に挿入モード

USB機器の情報を表示するlsusbコマンド

 Windowsのデバイスマネージャでは、USBに何かをつないだときに、OSが認識しているか、正常にドライバが入ったのかを確認できます。lsusbコマンドはつながっているUSB機器を表示します。

lsusb

usb01.png

 とても詳しい情報を出すには -v オプションを指定します。

lsusb -v

usb03.png

 どのハブに何が挿さっているかを表示するには -t オプションを利用します。

lsusb -t

usb04.png

 USBメモリを挿入した後です。

usb05.png

 ハブを追加しました。

usb05a.png

 追加したハブにUSBメモリを挿しました。

usb05b.png

◆Wi-Fi機器に対応したls相当のコマンド

iw dev

iw list

連載メニュー Raspberry Piでシェル・コマンドをゆっくりマスタしよう

(1) pwd いま、私はどこにいるの?

(2) df あといくつ空いている?

(3) cd ディレクトリ間をうろうろする

(4) cat ファイルの内容を表示

(5) top ps kill プロセスの表示、削除

(6) scrot  画面キャプチャ

(7) CPUの温度

(8) ifconfig ip iw 私のIPアドレス

(9) apt-getで日本語化

(10) ls dir lsusb ディレクトリ情報、USB機器の接続状況

(11) nano テキスト・エディタ

(12) GPIOポートをアクセスするgpio コマンド

(13) ping IPアドレス