STEMMAで広がるArduinoの世界③Step1 湿度センサSHTC3

 湿度センサSHT31は何度も取り上げています。

 今回取り上げるブレークアウト・ボードで使われているSensirionのSHTC3、

  Adafruit Sensirion SHTC3 Temperature & Humidity Sensor - STEMMA QT / Qwiic

とは何が異なるのでしょうか。

  SHTC3 SHT31
電源電圧[V] 1.62~3.6 2.15~5.5
消費電流[uA] アイドル時45(typ)、測定時430(typ) アイドル時0.2(typ)、測定時600(typ)
湿度[%RH] 確度±2、分解能0.01 確度±2、分解能0.01
温度[℃] 確度±0.2(0~90)、分解能0.01 確度±0.2(0~60)、分解能0.01
外形[mm] 2×2×0.75 2.5×2.5×0.9

 電源電圧と形状以外の値はほとんど同じです。

 ボードには、5V->3.3Vのレギュレータと3.3<->5V信号レベル変換回路が入っています。SHTC3は3.3Vで動作させますが、Arduino UNOでは5Vの電源を利用します。信号のHighレベルは5Vです。

 SDA/SCL信号には10kΩのプルアップ抵抗が入っています。回路図は、こちらのページに掲載されています。

湿度センサSHTC3のおもなスペック

  • 電源電圧  1.62~3.6V
  • 湿度 確度±2%RH、分解能0.01%RH
  • 温度 確度±0.2℃(0~90)、分解能0.01℃
  • インターフェース I2C(0~1MHz)
  • スレーブ・アドレス 0x70(固定)

使用環境

  • Arduino UNO R3
  • Arduino IDE 1.8.13
  • Windows10 20H2

接続

 電源は5V を使いました。Arduino UNO R3のI2Cは、SCLとSDA端子がありますが、SCLはA5に、SDAはA4につながっています。どちら側につないでもかまいません。白色のリード線は見えないので、黄色で配線図を描きました。

 電源がつながると、ボード上の緑色のLEDが点灯します。

スケッチ

 利用手順はAdafruit Sensirion SHTC3 - Temperature & Humidity Sensor Breakout Overviewに書かれています。

 ライブラリを導入します。メニューのツールから、ライブラリを管理を選び、検索欄にSHTcを入力します。見つけてきたAdafruit SHTC3 Libearyのインストールをクリックします。

 同時にサンプル・スケッチも導入されます。

 メニューのファイルからサンプルの入っているスケッチ例を選択します。そこから、Adafruit SHTC3 Library - SHTC3testを選択します。スレーブ・アドレスは0x70の固定です。

 実行中の様子です。

前へ

STEMMAで広がるArduinoの世界②Step1 気圧センサ ±0.03hPa BMP390

次へ

STEMMAで広がるArduinoの世界④Step1 照度センサTSL2591