STEMMAで広がるArduinoの世界⑯Step1 気圧センサLPS35HW
STMicroelectronics社ののLPS35HWは、温度と気圧が出力されるMEMSセンサです。
IC自体が3.3V電源で使うデバイスのため、5V->3.3VのレギュレータとI2Cの信号レベル変換回路が入っています。Arduino UNOのような5Vで動作するボードでも正しく動作します。SDA/SCL信号のプルアップ抵抗は10kΩが入っています。
●Adafruitのブレークアウト・ボード
STEMMA QT(JST SH 4ピン)コネクタは2か所に装着されていて、どちらにつないでもかまいません。このコネクタを使ってI2Cで制御する場合、特に、ジャンパ線をつなぐなどは不要です。
Adafruit LPS33/LPS35 Water Resistant Pressure Sensor
●気圧センサLPS35HWのおもなスペック
- 動作電圧 3.3V(デバイスは1.71~3.6 V)
- 測定範囲 260~1260hPa
- 確度 ±1hPa
- インターフェース SPI(最大10MHz)、I2C(最大400kHz)
- スレーブ・アドレス 0x5d。SDOピン(裏面のADDR)の設定で0x5cも設定できる
- 耐水性パッケージ
気圧センサを比較します。
型名 | 会社名 | 電源電圧 [V] |
測定範囲 |
絶対確度圧力 [hPa] |
相対確度圧力 [hPa] |
その他の機能 |
BMP280 | Bosch | 1.71~3.6 | 300~1100 | ±1 | ±0.12 | 温度 |
---|---|---|---|---|---|---|
BME280 | Bosch | 1.71~3.6 | 300~1100 | ±1 | ±0.12 | 温度、湿度 |
BMP388 | Bosch | 1.65~3.6 | 300~1250 | ±0.40 | ±0.08 | 温度 |
BMP390 | Bosch | 1.65~3.6 | 300~1250 | ±0.50 | ±0.03 | 温度 |
BME680 | Bosch | 1.71~3.6 | 300~1100 | ±0.6 | ±0.12 | 温度、湿度、汚れ |
DPS310 | Infineon | 1.7~3.6 | 300~1200 | ±1 | ±0.06 | 温度 |
LPS25HB | STMicroelectronics | 1.7~3.6 | 260~1260 | ±0.2 | ±0.1 | 温度 |
LPS35HW |
STMicroelectronics | 1.7~3.6 | 260~1260 | ±1 | ±0.1 | 温度 |
●環境
- Arduino UNO R3
- Arduino IDE 1.8.13
- Windows10 20H2
●接続
電源は5V を使いました。Arduino UNO R3のI2Cは、専用のSCLとSDA端子がありますが、SCLはA5に、SDAはA4につながっています。どちら側につないでもかまいません。白色のリード線は見えないので、黄色で配線図を描きました。
●スケッチ
利用手順は、Adafruit LPS33/LPS35 Water Resistant Pressure Sensor Overviewに書かれています。
ライブラリを導入します。メニューのツールから、「ライブラリを管理」を選び、検索欄にLPS35HWを入力します。見つけてきたAdafruit LPS35HWのインストールをクリックします。
同時にサンプル・スケッチも導入されます。
メニューのファイルからサンプルの入っているスケッチ例を選択します。そこから、Adafruit LPS35HW- lps35hw_testを選択します。
実行中の様子です。