WiFiNINAライブラリ (1) ライブラリはESP32モジュール用
Arduino UNO WiFi Rev.2、Arduino MKR 1010、Arduino MKR VIDOR 4000では、ネットワークのアクセスのために、U-bloxのNINA-W102モジュールが搭載され、従来のEthernet とWiFiのライブラリと同じように使えるWiFiNINAライブラリが用意されました。NINA-W102は、2018年6月15日に技適(204-810001)に登録されています。
このモジュールの中身はESP32です。なので、ESP32-WROOM-32をArduino IDEで利用するのと変わりません。異なるところは、下記の点とクラウドの認証に使う暗号認証ICを搭載し、高価なことです。
- Arduino UNO WiFi Rev.2 形状がUNOと同じ。ATMega328とコンパチブル
- Arduino MKR VIDOR 4000 FPGAが使えることがメイン
- Arduino MKR 1010 形状がMKRシリーズ
●WiFiNINAライブラリ
WiFiNINAライブラリは、従来のEthernetとWiFiライブラリと同じに作られています。サンプル・スケッチが用意されているので、この連載ではそれらを動かして動作を確認します。
WiFiクラス
WiFiクラスは、ライブラリとネットワーク設定を初期化します。
- begin()
- end()
- beginAP()
- disconnect()
- config()
- setDNS()
- SSID()
- BSSID()
- RSSI()
- encryptionType()
- scanNetworks()
- ping()
- status()
- macAddress()
- lowPowerMode()
- noLowPowerMode()
- getTime()
- localIP()
- subnetMask()
- gatewayIP()
Serverクラス
Serverクラスは、接続されているクライアント(ほかのコンピュータまたはデバイスで実行されているプログラム)とデータを送受信できるサーバを作成します。
Clientクラス
clientクラスは、サーバに接続してデータを送受信できるクライアントを作成します。
- Client
- WiFiClient()
- WiFiSSLClient()
- connected()
- connect()
- connectSSL()
- write()
- print()
- println()
- available()
- read()
- flush()
- stop()
UDPクラス
UDPクラスは、UDPメッセージを送受信することを可能にします。