ディジタル・ポテンショメータ (3) AD5160BRJZ10

 ポテンショメータAD5160BRJZ10はアナログ・デバイセズの製品で、抵抗値は10kΩ、タップ数は256です。SPIインターフェース経由で書き込んだ8ビットの値で、抵抗値を設定できます。10kΩ以外に、5k、50k、100kΩの製品があります。

接続

 AD5160BRJZ10の動作電圧は2.7~5.5Vなので、Arduino UNOがそのまま接続できます。パッケージはSOT-23の製品をマルツエレック(DigiKey)購入し、秋月電子通商のDIP化ボードAE-SOT23-8にはんだ付けしました。名称は異なりますが、ピン配置はTPL0501と同じです。AD5160搭載ボードの写真は外観はまったく同じなので、TPL0501を流用しています。

 動作確認は、7番のB端子と1番のW端子間をテスタの抵抗レンジで測ります。

スケッチ

 スケッチはTPL0501と同じです。

#include <SPI.h>
#define SS 10

SPISettings settings(1000000,MSBFIRST,SPI_MODE0);

void setup() {
pinMode(SS, OUTPUT);
//digitalWrite(SS, HIGH);
Serial.begin(9600);
SPI.begin();
}

int i=0;
void loop() {
i = i + 1;
SPI.beginTransaction(settings);
digitalWrite(SS, LOW);
SPI.transfer(i);
digitalWrite(SS, HIGH);
SPI.endTransaction();
Serial.println(i);
delay(1000);
}

 実行結果は、i=0からスタートし、B-W間の実測抵抗は67Ωから増加します。i=255を超えると抵抗値は最大値10.04kΩにとどまります。

 データシートの「表 7.コードと対応する RWB抵抗値」によると、0の指定は60Ωで、255の指定は9.961kΩです。ワイパ・レジスタンスという抵抗が、W端子に直列に60Ω(50~1200Ω)が入ります。

(※)再度電源が入ったときの抵抗値はリセットされるか、前回の値が保持されるかは確認していません。

前へ

ディジタル・ポテンショメータ (2) TPL0501

次へ

SpresenseでLチカから始める (10) アイソレータ TLP152