今から始める電子工作 Step2 ⑤ I/Oポートからリレーを駆動 その4 1W LED

 前回までに、Arduino UNO R4 WiFi のI/OポートにリレーをつないでON/OFFできるまでに実験をしました。ここでは、具体的に、リレーの出力に数WのLEDをつないで点滅する実験をします。

 リレーの出力側ではAC100VのON/OFFも可能ですが、ブレッドボードを利用している現状では、配線抜けなどで事故につながる可能性が高いのでやりません。あくまでも負荷はDC機器を利用します。AC100Vを使うときには、ねじ止めやはんだ付けをしてきちんと配線をする環境を作ってからにしましょう。

環境

  • Arduino IDE;2.3.4
  • Windows11;24H2
  • Arduino UNO R4 WiFi 
  • ArduinoBLEライブラリ1.3.7

1WのLED

 使用したのは白色OSM5XME1C1S(順方向電圧:3.3V、順方向電流:最大400mA)です。放熱器に両面テープで取り付けました。

ドライブ回路

 1Wの電流制限抵抗の両端には5-3.3=1.7Vがかかります。400mAの電流が流れるので、1.7/0.4=4.25Ω。

4.25*0.4=1.7Wなので、2W以上の抵抗を用意します。

 手持ちに5Ω(5W)しかなかったので、流れる電流は少し少なく1.7/5=340mAになります。

 <端子配置/内部接続(ボトムビュー)

  端子番号10に1W LEDをつなぎました。

  Vccに5Vをつなぎ、実験用電源でゲートに3.5Vを印加するとLEDは点灯し、302mAの電流が流れています。

 計算上は340mA流れる予定でした。これは、順方向電圧を3.3Vとした場合です。白色LEDでは、製品によって、また流れる電流によって、この電圧は3.3Vとはずれた値になります。

マイコンとつなげる

 ゲート電圧3.5Vを印加するところを、Arduino UNO R4 WiFi のD12につなぎます。

 動作確認のスケッチです。

void setup() {
  pinMode(12, OUTPUT);
}

void loop() {
  digitalWrite(12,HIGH);
  delay(3000);
  digitalWrite(12,LOW);
  delay(3000);
}

 D12の端子電圧は4.4Vで、1WLEDには316mAの電流が流れていました。

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