STEMMAで広がるArduinoの世界⑳Step1 3軸加速度センサMSA301

 MEMSSensing Microsystemsの3軸加速度センサMSA301は、低価格が特徴で±16gまでを測定できます。

 IC自体が3.3V電源で使うデバイスのため、5V->3.3VのレギュレータとI2Cの信号レベル変換回路が入っています。Arduino UNOのような5Vで動作するボードでも正しく動作します。SDA/SCL信号のプルアップ抵抗は10kΩが入っています。

Adafruitのブレークアウト・ボード

 STEMMA QT(JST SH 4ピン)コネクタは2か所に装着されていて、どちらにつないでもかまいません。このコネクタを使ってI2Cで制御する場合、特に、ジャンパ線をつなぐなどは不要です。割り込み出力のピンが用意されています。

  Adafruit MSA301 Triple Axis Accelerometer

3軸加速度センサMSA301のおもなスペック

  データシート

  • 動作電圧 3.3/5V
  • 測定範囲 ±2g/±4g/±8g/±16gの選択可能なスケーリング
  • インターフェース I2C(最大400kHz)
  • I2Cアドレス 固定0x26

環境

  • Arduino UNO R3
  • Arduino IDE 1.8.13
  • Windows10 20H2

接続

 電源は5Vを使いました。Arduino UNO R3のI2Cは、専用のSCLとSDA端子がありますが、SCLはA5に、SDAはA4につながっています。どちら側につないでもかまいません。白色のリード線は見えないので、黄色で配線図を描きました。

スケッチ

 利用手順は、Adafruit MSA301 Triple Axis Accelerometer Overviewに書かれています。

 ライブラリを導入します。メニューのツールから、「ライブラリを管理」を選び、検索欄にMSA301を入力します。見つけてきたAdafruit MSA301のインストールをクリックします。

 同時にサンプル・スケッチも導入されます。

 メニューのファイルからサンプルの入っているスケッチ例を選択します。Adafruit_MSA301から、acceldemoを選択します。

 実行中の様子です。

 plotdemoを読み込んで実行します。

●回転実験

 回転する椅子の座面中心にセンサを置いて、椅子を回転します。1回転2秒くらいです。あまり変化しませんでした。

 椅子の座面の端(中心から約30cm)にセンサを置いて、椅子を回転します。1回転2秒くらいですが、ほとんど変化しません。

  いづれも等速運動では、加速でセンサは反応しないことが確認できました。微妙に波形が振動しているのは、回転時の機械的振動です。

 くいっと、速く回してみました。

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