はじめてのMKR ZERO (6) 距離センサVL53L1X

 VL53L1Xは、ST Microelectronicsが発売している距離センサです。4mまでの距離を測れます。ひとつ前の世代がVL53L0Xで、2mまで測れました。

 こちらの記事でX-NUCLEO-53L1A1ボードを利用し、Arduino UNOで距離を測りました。このボードには、三つのVL53L1Xが添付されていました。小さなボードに実装されたVL53L1Xのコネクタ(写真の左側の2列)のピン配置がわかりませんでしたが、ピンヘッダの反対側には、信号名の書かれた端子が出ています。その部分へGroveのI2Cの配置ではんだ付けをしました。

VL53L1Xのおもなスペック

  • 測定距離;4m
  • 測定頻度;50Hz
  • 波長;940nm
  • VL53L0Xとピン互換
  • 動作電圧;2.6~3.5V

接続

 MKRZEROをGrove用拡張ボードARDUINO MKR CONNECTOR CARRIER (GROVE COMPATIBLE)に挿しこんで利用しようと思いました。しかし、この拡張ボードはGroveコネクタに5Vが出ているため、上記で製作した3.3V用のセンサはつなげられません。

 基板にGroveのコネクタ・ケーブルをはんだ付けし、ラズパイ用拡張ボードに挿して利用しました。

ライブラリのインストール

 前回は製品が出荷された直後もあってSparkfunのライブラリしかなかったのですが、最近では増えています。今回はPololuのライブラリをインストールしました。

 サンプルはContinuousです。修正なしでコンパイル、実行しました。表示している数字の単位はmmです。

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