STEMMAで広がるArduinoの世界⑪Step1 近接センサVCNL4040
Vishay社のVCNL4040は、
- ピーク940nmの赤外線LEDと赤外線物体検出センサによる近接センサ
- 周囲光センサ(ピークは530nm)
を搭載していて、同時に利用できます。
IC自体が3.3Vの低い電源で使うデバイスのため、5V->3.3VのレギュレータとI2Cの信号レベル変換回路が入っています。SDA/SCL信号のプルアップ抵抗は10kΩが入っています。
●Adafruitのブレークアウト・ボード
STEMMA QT(JST SH 4ピン)コネクタは2か所に装着されていて、どちらにつないでもかまいません。このコネクタを使ってI2Cで制御する場合、特に、ジャンパ線をつなぐなどは不要です。
Adafruit VCNL4040 Proximity Sensor
●近接センサVCNL4040のおもなスペック
- 電源電圧 2.5~3.6V
- 検出範囲 センサ表面から20cm
- インターフェース I2C(0~400kHz)
- スレーブ・アドレス 0x60(固定)
●使用環境
- Arduino UNO R3
- Arduino IDE 1.8.13
- Windows10 20H2
●接続
電源は5V を使いました。Arduino UNO R3のI2Cは、SCLとSDA端子がありますが、SCLはA5に、SDAはA4につながっています。どちら側につないでもかまいません。白色のリード線は見えないので、黄色で配線図を描きました。
●スケッチ
利用手順は、Adafruit VCNL4040 Proximity Sensor Overviewに書かれています。
ライブラリを導入します。メニューのツールから、「ライブラリを管理」を選び、検索欄にVCNL4040を入力します。見つけてきたAdafruit VCNL4040のインストールをクリックします。
同時にサンプル・スケッチも導入されます。
メニューのファイルからサンプルの入っているスケッチ例を選択します。そこから、Adafruit VCNL4040- vcnl4040_testを選択します。
実行中の様子です。赤枠のところは、手のひらを近づけたときの数値です。
Proximityが、センサから手のひらまでの距離、Ambient lightは周囲の明るさ、Raw white lightは周辺の明るさの元データです。