Arduino Nano R4の活用 ① Arduino Nano R4のスペック

 ルネサスのマイコンRA4M1を使ったArduinoのモデルは、Arduino Uno R4 MinimaとArduino Uno R4 WiFiがありました。2025年7月に、Arduino Nano R4が加わりました。

外観と主なスペック

 同社のnanoやminiシリーズはコンパクトな形状をしています。写真のArduino Nano R4はピンヘッダがはんだ付けされたモデルですが、ピンヘッダのないモデルも購入できます。何かしらの機器を作るとき、パーツとして実装できるように、裏面はフラットです。

型 名 Arduino Nano R4 Arduino Uno R4 Minima
マイクロコントローラ Renesas RA4M1
32ビット Arm Cortex-M4
<-
周波数 48 MHz <-
内部メモリ 256KB Flash / 32KB RAM / 8KB EEPROM <-
ピンアウト Nano ボード互換 Uno3 ボード互換
コネクタ USB-C(電源およびデータ)
I2C;Qwiic
USB-C(電源およびデータ)
その他 RGB Led
電源 入力電圧 (VIN): 6~21V / USB-C:5V

入力電圧 (VIN): 6~21V / USB-C:5V

DC電流(各I/Oピンごと):8 mA

RTC 有(外部水晶発振回路内蔵)
ピン出力

14 x ディジタル、8 x アナログ入力、6 x PWM、1x DAC

14 x ディジタル、6 x アナログ入力、6 x PWM、1x DAC

デジタル入力 21 x GPIO (全ピン・ディジタルとして利用可)
6 x PWM
19 x GPIO (全ピン・ディジタルとして利用可)
6 x PWM
アナログ入力 8 x 14ビットADC 6 x 14ビットADC
アナログ出力 12ビットDAC  <-
通信 1 x UART
2 x I2C (5V (ブレークアウト)/3.3 V (Qwiic))
1 x SPI
1 x CAN (要外付けトランシーバ)
1 x UART
1 x I2C (5V (ブレークアウト)
1 x SPI
1 x CAN (要外付けトランシーバ)
寸法 18 x 45 mm 68.85 x 53.34 mm
動作温度 -40~ +85 °C <-

<入手先例> アマゾン スイッチサイエンス 秋月電子通商

ピンの名称

 SPIの表記が昔に戻っています。ディジタルI/Oの電圧は5V、Qwiicの電源は3.3Vです。

 UNO/UNO3のI2CはA4;SDA、A5;SCLで、nanoも同じでロジック電圧は5Vです。

 Qwiicの4ピンと所の両側にあるSDA/SCLの穴は、ロジック電圧が3.3Vで、I2C0という呼び名になっています。Arduino Uno R4 WiFiと同様に、I2Cは2系統あることになります。

 オリジナルのデータ

  回路図はこちら

QwiicもしくはQWIIC

 I2Cバスのための4ピン・コネクタの名称です。STEMMA QT(Adafruit)とQwiic(SparkFun)社がほぼ同時期に作った規格で、JST製の1mmピッチのコネクタが使われています。

 Stemma QT/Qwiicと呼ばれることも多いようですが、ArduinoではQwiicと呼ぶことにしたようです。

 センサ類のボードはAdaruit社が数多く作っています。Arduinoでも、下記のように少ないですが用意しています。

  Arduino Plug and Make Kit

 

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