STEMMAで広がるArduinoの世界⑤Step1 湿度センサAHT20
DHT11などの湿度センサを作っているAosong(ASAIR)社のAHT20は、Sensirion SHTC3よりわずかに安価です。IC自体が3.3/5Vのどちらの電源でも使えるため、レベル変換回路は入っていません。SDA/SCL信号のプルアップ抵抗は10kΩが入っています。
●Adafruitのブレークアウト・ボード
STEMMA QT(JST SH 4ピン)コネクタは2か所に装着されていて、どちらにつないでもかまいません。このコネクタを使ってI2Cで制御する場合、特に、ジャンパ線をつなぐなどは不要です。
Adafruit AHT20 Temperature & Humidity Sensor
●湿度センサAHT20のおもなスペック
- 電源電圧 2.0~5.5V
- 湿度 確度±2%RH、分解能0.024%RH
- 温度 確度±0.3℃、分解能0.01℃
- インターフェース I2C(0~400kHz)
- スレーブ・アドレス 0x38(固定)
●使用環境
- Arduino UNO R3
- Arduino IDE 1.8.13
- Windows10 20H2
●接続
電源は5V を使いました。Arduino UNO R3のI2Cは、SCLとSDA端子がありますが、SCLはA5に、SDAはA4につながっています。どちら側につないでもかまいません。白色のリード線は見えないので、黄色で配線図を描きました。
●スケッチ
利用手順は、Adafruit AHT20 Temperature & Humidity Sensor Overviewに書かれています。
ライブラリを導入します。メニューのツールから、ライブラリを管理を選び、検索欄にAHT20を入力します。見つけてきたAdafruit AHTX0のインストールをクリックします。
同時にサンプル・スケッチも導入されます。
メニューのファイルからサンプルの入っているスケッチ例を選択します。そこから、Adafruit AHTx - adafruit_aht_testを選択します。
実行中の様子です。
●CRC
AHT20のデータシートには、温度と湿度の六つのデータの後にCRC8が送られてくるとあります。AdafruitのソースにはCRCを計算していません。なので、SHT31などのように、このライブラリでは、ケーブルを延ばして使う用途は考えられていないようです。