CircuitPython 10行プログラミング Step9 (1) ESP32-S3-DevKitC-1-N8の準備

 現在の最新版CircuitPython 8.0.0-beta.3(途中からbeta.4)を利用します。マイコン・ボードはEspressif製ESP32-S3-DevKitC-1-N8です。秋月電子通商で入手しました。

  ESP32-S3-DevKitC-1

 ESP32-S3は、ESP32の中では新しく、パワフルです。この開発キットには、ESP32-S3-DevKitC-1-N8R8、ESP32-S3-DevKitC-1-N8R2もありますが、国内では取り扱いがないようです。

ESP32-S3-DevKitC-1-N8のおもなスペック

  • プロセッサ ESP32-S3-WROOM-1-N8(Dual Xtensa 32ビットLX7 CPU core 最大240MHz)
  •       RISC-V または FSM コアのいずれかを実行する超低消費電力コプロセッサ
  • メモリ 8Mバイト Quad SPI FLASH、512KバイトSRAM、384Kバイト ROM
  •     PSRAM は搭載されていない
  • RF Wi-Fi IEEE 802.11 b/g/n 2.4GHz、BLE 5 Mesh、PCB アンテナを搭載
  • 組み込みのセキュリティ・ ハードウェア
  • TWAIコントローラ(ISO 11898-1、CAN仕様 2.0)
  • 基板端子 44 (GPIO ×36 各種機能重複 RGB LEDを含む)
  • スイッチ ブート、リセット
  • USBコネクタ USB micro-B ×2
  • USB機能 USB OTG interface、USB Serial/JTAG Controller
  • 電源 USBバスパワー、5Vピン(+5V)、3V3ピン(+3.3V出力)
  • 工事設計認証番号 201-220052

ピン配置

 データWeb

 この中にI2Cのピンは書かれていません。

 プログラムの中では、ピンの名称はGPIOxxの数字を流用し、IOxxとすればアクセスできるようです。

CircuitPythonが実行できる状態にする

 購入時はRGBが色を変えながら光るプログラムが書き込まれています。マイクロUSBコネクタは二つあり、PCとはUSBと書かれた口を利用して接続します。ESP-IDF(Espressif IoT Development Framework)による開発ができる状態で、このままではCircuitPythonは動きません。

 次のWebページに従って作業をします。

  https://circuitpython.org/board/espressif_esp32s3_devkitc_1_n8r2/

 マイコン・ボードをPCとつないだとき、デバイスマネージャを使ってポート(COMとLPT)にCOMxが追加されたことを確認します。

 エクスプローラには、何もドライブが追加されません。

 CircuitPython 8.0.0-beta.3のDOWNLOAD .BIN NOWをクリックして、adafruit-circuitpython-espressif_esp32s3_devkitc_1_n8-ja-8.0.0-beta.3.binをダウンロードします。

  chromeブラウザで、ESP Web Flasherを開きます。このページは古いというメッセージがありますが、このページを使います。

 BOOTボタンを押したままRESETボタンを押して離します。そしてBOOTボタンを離します。これでブート・モードになりました。COMxが変わったと思います。

 460800 Baudに設定し、Connectをクリックします。

  COM7を選択し、接続をクリックします。

  Eraseをしないといけませんが、し忘れました。Choose a fileをクリックします。

 ダウンロードしたベータ3を選択します。



   Programボタンを押します。書き込みバーが出ます。

  書き込みが終わりました。

  マイコン・ボードのResetボタンを押します。

  1行メッセージが出て、エスプローラがCIRCUITPYドライブを開きます。

 code.pyが見えています。エディタMuを立ち上げると、CircuitPythonのプログラミングができる状態になります。

 ESP Web FlasherのWebページの右上をDisconnectをクリックし、閉じます。

トラブルシューティング

 bootモードにしても、Resetボタンを押してもエクスプローラにドライブが出てこなくなったら、修復を行います。

 同じページの最後に書かれています。

 DOWNLOAD BOOTLOADER.ZIPをクリックし、ダウンロードし、解凍します。中にcombined.binファイルがあることを確認します。

 手順を先ほどと同じです。最初にEraseし、Choose a fileをクリックしてcombined.binを開き、 Programボタンを押します。書き込みが終わったら、マイコン。ボードのResetボタンを押したら、修復は完了です。