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木材

 電子工作ではふつうは使わないのが木材です。でも、何かを固定したいときなど、金属より加工がしやすいので手軽に使えます。

入手先

 大きな木材は使うことがないので、DIYを扱っているホームセンタなどで入手します。大きく分けて、ベニヤ板(積層)と無垢材があります。現在ベニヤ板はラワンが入手しにくいため、ファルカタ材を使ったランバーコアが増えています。軽いです。針葉樹林ベースのベニヤ板もあります。木くずを固めたMDFは木ねじが緩むなど、工作には向きません。

 無垢材は一見ホームセンタで販売されていないように見えますが、フローリング材や銘木コーナを探してみてください。電子工作に向いているのは広葉樹です。ナラ、ホワイト・オーク、ウォルナット、タモ、メープルなどが安く加工しやすいです。針葉樹のスギやヒノキ、パイン(松)の多くは目が粗く柔らかいので、切り口がきれいにならなくてあまり利用されません。

 ヤフオクでは端材が販売されています。製品としては利用価値のない表面に近い部分や、切断した後の小さな木片が低価格で入手できます。杢(もく)という木目のきれいな模様がある素材は高値で取り引きされます。

 丸盆加工用のケヤキです。

種類

 同じ木材の種類でも、硬さや色に大きな違いがあります。日本で一番多い広葉樹は欅(ケヤキ)です。赤身の部分は大変硬く、切削加工が大変です。複雑な杢があると、磨くときれいです。また、厚さの薄い無垢材は、時間とともに変形するので乾燥済みを購入します。もちろん、購入後も変形します。

 タモはしおじとも呼ばれ加工しやすく、ほどほどに固いです。品質は千差万別です。磨くときれいになる素材もあります。

 ハード・メープルは少し柔らかく、加工がしやすいです。杢がきれいな端材が入手できます。

 クスは、加工時に独特のにおいがします。加工はしやすく硬めです。

 かりんはとても硬いです。ブビンガもほとんど同じくらいの硬さです。加工はしずらいです。根元や表面に近いところにできている複雑な模様である玉杢は磨くときれいです。

 トチは杢がきれいで安価です。木目ははっきりしません。クリは木目がはっきりしていて、少し硬めです。

 チークマホガニは加工がしやすいです。ウォルナットは硬めですが、加工はしやすいです。これらは、西洋家具の素材として有名です。

 オークはいろいろな種類があります。多く目にするのはミズナラのようです。

加工

 小さな木材はジグソーを使うと切りやすいですが、本体だけでは直線が出ません。仕上げは、電動サンダを使います。今入手できるのは、複雑な回転や往復運動をするので、とても短時間できれいに仕上がります。#60、#240、最後に#400のペーパを使うときれいに仕上がります。最後はオスモ・オイルを塗っておくと1年後、木目がきれいです。

(※)きれいな杢をこちらで見られます。

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