実験 ブラシ付きモータ その1 回す
■電源をつなげば回る
電子工作ではたくさんの種類のモータが使われます。
- ブラシ付きモータ
- ステッピング・モータ
- サーボ・モータ
- ブラシレス・モータ
いずれも駆動方法が異なります。ただ回すだけならブラシ付きモータが簡単に扱えます。ここでは、入手しやすい「マブチモーターFA-130」を使います。
●ブラシとは
FA-130は、一般にはブラシ付きモータとは呼ばれません。エアコンや電気自動車(EV)はブラシレス・モータが利用されるので、区別する意味で使っています。
ブラシは、電極を切り替えるために使われ、大きく分けて「炭素主体」と「ベリリウム銅などの合金」などの2種類が使われます。炭素はドリルやのこぎりのような電動工作機械やセル・モータに使われます。
FA-130は銅合金の金属板が使われています。常に接触するので寿命があり、ブラシ付きモータの最大の欠点です。
●FA-130のスペック
モータの入っている箱にスペックが書かれています。
- 電源電圧は1.5~3V
- 電流は最大500mA
- 無負荷時の回転数は8600rpm
●測定
実験の途中で電流が流れ過ぎてモータを破壊してしまわないように、1Aの電流が制限できるポリスイッチを直列に入れました。
電圧を0Vから上げていくと0.46Vから回転を始めました。電圧は3Vまで上げ、その間、電流と回転数を測りました。小型のモータのバラツキは大きいので、参考値です。スペックに書かれている8600rpmは、電源が約1.5Vのときに得られています。
測定器
電源;KENWOOD PR18-1.2
電圧計;KEITHLEY 2000
電流計;岩崎通信機 VOAC7602
回転計;DT2234B