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リモート電圧計を作る ② BLEペリフェラル 使用するのはM5STAMP C3<その2>

 前回、マイコン・ボードM5STAMP C3にA-DコンバータMCP3421をつなぎました。得られたデータをBLEで送信します。

 その前に、MCP3421に内蔵する基準電圧は2.048Vだったので、入力は±2.048Vでした。これでは狭いので、20dBのアッテネータを付けます。1/10にできるので、±20.48Vになります。

アッテネータ

 差動入力なので、H型にします。しかし、ほとんど使用例や設計例を見かけません。そこでシングル入力用のT型で計算し、換算します。

 MCP3421のデータシートから、入力インピーダンスは2.25MΩです。

  Ra = RL(G - 1) / (G + 1)

  Rb = 2 * RL * G / (G^2 - 1) 

  Ra  = 2.25[M] (10-1) / (10+1) = 2.25[M] * 9 / 11 = 1.84[M]

  Rb = 2 * 2.25[M] *10 / (100-1) = 45[M] /99 = 454.5[k]

 LTspiceでシミュレートすると、1/10の減衰していることが確認できました。

 上下をひっくり返して合成すると、次の回路になります。Raはそのままですが、RbとRLは重なっているのでRLは1/2倍、Rbは計算値を2倍で計算します。

  Ra  = 1.125[M] (10-1) / (10+1) = 1.125[M] * 9 / 11 = 0.920[M]

  Rb = 2 * 1.125[M] *10 / (100-1) = 2.25[M] * 10 / 99 = 0.227[M] *2=0.454[M]

BLE

 現在のM5STAMP C3のライブラリでは、電圧測定した値を送ると、約1時間で暴走してしまいます。

 中断します。

連載 リモート電圧計を作る

(1) BLEペリフェラル 使用するのはM5STAMP C3<その1>

(2) BLEペリフェラル 使用するのはM5STAMP C3<その2>

(3) BLEペリフェラル 使用するのはAE-ESP32-WROOM-32E-MINI<その1>

(4) BLEペリフェラル 使用するのはAE-ESP32-WROOM-32E-MINI<その2>

(5) BLEセントラルをラズパイで<その1>BLEの接続

(6) BLEセントラルをラズパイで<その2>Webへ出力