ループ・ゲインの測定 (2) 位相の変化を見る
前回、ループ・ゲインの測定ができるようになりました。OPアンプを使った反転増幅回路を利用して位相の変化に着目して実験します。
回路は前回接続したのと同じで、汎用OPアンプNJM4580DDを使います。OPアンプの電源は省略しています。赤い文字は、回路に接続したAnalog Discovery 2の端子名です。測定は、Network Analyzerを使います。
C1は、0、20、40、90pFを用意しました。測定した後、利得0dBの周波数の位相を目視で読み取りました。
C1の容量[pF] | 利得0dB時の位相[°] |
---|---|
0 | 180 |
20(21.2) | -90 |
40(40.4) | -55 |
90(83.1) | -50 |
●増幅後のパルス波形
オシロスコープに10kHzの方形波を入れて、出力波形を観測しました。
●0pF
●20pF
●40pF
●90pF
●負荷容量の違い
R2に、シリーズにコンデンサC2をつなげました。
容量を変化させて測定しました。
- 0.01uF 積層セラミック・コンデンサ
- 0.1uF フィルム・コンデンサ
- 1uF フィルム・コンデンサ
- 10uF 積層セラミック・コンデンサ
このような測定回路を使えば、リニア・レギュレータなどの動作の安定度などを調べられると思います。