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ハンディ・テスタMT8208 ② I2Cバスを見る

 前回、ハンディ・テスタMT8208のもつオシロスコープの機能で100kHzの方形波を観測しました。

ラズパイに温度センサTMP117をつなぐ

 TMP117は±0.1℃の測定ができる温度センサです。AdafruitからSTEMMAコネクタが付いたモデルを入手しました。このコネクタはI2Cバスに特化しています。

 配線です。

Adafruitのライブラリをインストール

 解説のページです。

  Adafruit TMP117 High Accuracy I2C Temperature Monitor Python & CircuitPython

 ターミナルで、ライブラリをインストールします。

  sudo pip3 install adafruit-circuitpython-TMP117

 プログラムです。I2Cバスはデフォルト100kHzの転送速度で動きます。


import time
import board
import busio
import adafruit_tmp117

i2c = busio.I2C(board.SCL, board.SDA)
while 1:
    tmp117 = adafruit_tmp117.TMP117(i2c)
    print("Temperature: %.2f degrees C" % tmp117.temperature)

 実行しているところです。

I2Cバスの信号を見る

  SCL(クロック)の信号です。

 SDA(データ)の信号です。

 周波数を上げてもうまく動かないようですが、十分、信号の確認ができました。

 Sキーは、信号をホールドしたり、ロギングするのに使われます。

テスタの機能

 キャパシタンスをLCRメータのDE-5000と比較しました。被測定コンデンサは0.1uFの積層セラミック・コンデンサです。

 MT8208は、F3キーの下のΩにロータリ・スイッチを回し、F3(SEL)でキャパシタを選択します。ほぼ同じ容量を表示しました。

その他

 電池の入れ替えがやりやすいです。ねじを回さなくてよいです。単三電池だとどこでも入手できるので、電池の寿命が短いのは気になりません。最近入手したテスタの何機種かが006Pだったので、入手性が悪く大変不便でした。

入手情報;

MUSTOOL MT8208 HD:https://ban.ggood.vip/WzHS
コード:BGJPiio021(1/31迄)
適用価格:$47.99
 

連載 ハンディ・テスタMT8208

(1) スペックとオシロ表示

(2) I2Cバスを見る