電流センサ (3) HCS10-50APCLS

 U_RDの非接触電流センサHCS10-50APCLSを使います。ホール素子を使い、センサ・アンプが内蔵されています。電線を通すところは開閉ができます。

HCS10-50APCLSのおもなスペック

  • 電源電圧 ±15V
  • 出力 0±4V
  • 定格電流 ±50A
  • ノイズ・レベル 20mVp-p以下
  • 重さ 約35g

正弦波

 発振器はIwatsu FG-350です。プラス・マイナスの電源は、実験用電源装置hp 6227Bを使っています。
 オシロスコープPicoScope 5242Bで波形を見ます。赤色は発振器の電圧出力を負荷抵抗50Ωの両端で測り、青色は負荷50Ωに流れる電流を、非接触電流センサHCS10-50APCLSの出力電圧で見ています。

 1kHzです。

 ノイズが多いので、オシロスコープ側で2kHzのローパス・フィルタを入れます。

 カタログより、1mVは12.5mAなのでアンペア表示に換算します。

 ACrmsは85mAです。50Hzのハムが乗っているので波形が揺れています。DMMのKeithely 2000のACIレンジでは80mAです。

 10kHzに上げました。ローパス・フィルタは40kHzに変更しました。

 ACrmsは78mAです。DMMのKeithely 2000のACIレンジでは79mAです。

 20kHzに上げました。ローパス・フィルタは500kHzに変更しました。

 ACrmsは71mAです。DMMのKeithely 2000のACIレンジでは79mAです。

 50kHzに上げました。ローパス・フィルタは500kHzのままです。

 ACrmsは65mAです。DMMのKeithely 2000のACIレンジでは80mAです。

 100kHzに上げました。ローパス・フィルタ3MHzです。

 ACrmsは61mAです。DMMのKeithely 2000のACIレンジでは82mAです。

 500kHzに上げました。ローパス・フィルタは3MHzです。

 ACrmsは62mAです。DMMのKeithely 2000のACIレンジでは118mAです。

 1MHzに上げました。ローパス・フィルタははずしました。

 ACrmsは75mAです。DMMのKeithely 2000のACIレンジでは189mAです。

 2MHzです。異常な値が出ています。

 5MHzです。異常な値が出ています。

 10MHzです。異常な値が出ています。波形も崩れています。

 抵抗50Ωは、DC~100kHzまではほとんど値は変わりません。10MHz付近では値が下がるようです。Analog Discovery2で抵抗値の変化を調べた結果です。

方形波

 10kHzです。

 500kHzのローパス・フィルタを掛けました。

 50kHzです。

 100kHzです。ローパス・フィルタは1MHzです。

 高い周波数までの電流に対応していることがわかります。しかし、鋭い立ち上がりの電流変化を観測するとき、このセンサのもっている特有なリンギングが影響してしまうかもしれません。

連載 電流センサ

(1) CP-07C

(2) ACS714

(3) HCS10-50APCLS

(4) NYA-01-200