電流センサ (4) NYA-01-200
抵抗を使って電流を測定する「簡易型電流プローブ NYA-01-200 Rev.2.0」です。スイッチサイエンスから入手しました。測定する電流によって3品種あり、今回は、一番電流値の大きいモデルです。
●NYA-01-200ボードのおもなスペック
- 動作電圧 3~12V(ボードの裏には電池006Pの接点が用意されている)
- 帯域 1.7MHz
- スルーレート 10V/us
- 測定電流 最大7.5A
●接続
発振器の出力には50Ωの抵抗を負荷としてつなぎ、途中にDMMのKeithley 2000でACIレンジをつなぎました。最初の実験では80mAほどと電流が少なかったためか、出力が得られませんでした。途中にオーディオ用のパワーアンプをつなぎました。負荷抵抗は7.5Ωに変更しました。
パワーアンプの出力赤色->NYA-01-200->Keitheley 2000白端子->黒端子->7.5Ω抵抗->パワーアンプの出力黒色 |
ボードの電源は006Pの9Vです。
●正弦波
発振器の周波数は1kHzの正弦波です。0V付近の付近の波形が正弦波になっていません。立ち上がり波形の160mVほどが不感?地帯になるようです。マイナス側の波形はありません。
1mV=1mAなので、電圧表記ですが、そのままアンペアで読み取ります。rmsの値は260mAです。Keithley 2000でACIの読みは、約倍の510mAです。
10kHzです。
rmsの値は270mAです。Keitheley 2000でACIの読みは518mAです。
20kHzです。
rmsの値は265mAです。Keitheley 2000でACIの読みは512mAです。
20kHzです。パワーアンプの出力は最大にしています。
rmsの値は159mAです。Keitheley 2000でACIの読みは363mAです。
●方形波
10kHzです。
20kHzです。
25kHzです。立ち上がりの波形が崩れ始めましたが、これは、パワーアンプの影響と思われます。
20kHzの波形を見ると、高い周波数まで追随するのではないかと思われますが、約140mA以上の電流が流れていないと、検出自体ができないように感じます。ここまで利用してきた電流センサの中では、大変リンギングが少ないので、鋭いパルス性のある不特定な波形を観測するのに向いているといえます。