
2020年アーカイブ


LTspiceでノイズの検討を行う(3)OPアンプのノイズを調べる
今回は、アナログ・デバイセズのOPアンプLT1115を用いてLTspiceのノイズ解析を行ってみます。 LT1115のデータシートに、標準の電圧ノイズは、1kHzで0.9nV/√Hzになると表示されて
LTspiceでノイズの検討を行う(2)Examplesで雑音指数を調べる
今回は、次に示すLTspiceのシステムに添付されているExampleにある、雑音指数に関するシミュレーション例のNoiseFigure.ascを動かしてみます。 サンプルの回路は、2N2222トラン
LTspiceでノイズの検討を行う(1)LTspice の .noize コマンドを試す
LTspiceは、ノイズ解析を行うための .noizeコマンドが利用できます。回路中の抵抗、半導体などの素子に起因するジョンソン・ノイズ、ショット・ノイズおよび1/f(フリッカ・ノイズ)の解析を行いま
LTspiceのMC関数で部品のばらつきの影響を調べる(4)抵抗値のばらつきを短時間で確認する
前回までのばらつきの確認は、抵抗値のばらつきでOPアンプの増幅度がどのように変化するかを確認しました。OPアンプの増幅度を規定するフィードバック回路の抵抗値が、増幅度の変動に基づいた計算式通りの変動と
LTspiceのMC関数で部品のばらつきの影響を調べる(3)抵抗値のばらつきをどのように決めるか
前回は、R1、R2の増幅度を決める抵抗のばらつきを、mc()関数を用いて表示値の±5%の範囲内に一様分布になるようにシミュレーションしました。 その結果、次に示すように出力のV(out)の分布は1Vを
LTspiceのMC関数で部品のばらつきの影響を調べる(2)OPアンプの増幅度のばらつきを調べる
前回、mc(x,y)関数を利用して素子のばらつきの様子をシミュレーションして、その結果を .measコマンドで測定し、その結果をEXCELで読込みばらつきを度数分布の表とグラフ化しました。 今回は、O
LTspiceのMC関数で部品のばらつきの影響を調べる(1)mc(x,y)関数、gauss(x)関数のばらつきの状態を調べる
MC関数はモンテカルロ関数とも呼ばれ、LTspiceでMC関数を用いて抵抗や容量などの素子の特性値のばらつきの影響を調べる方法をモンテカルロ解析などと呼んでいます。しかし、ここでのモンテカルロ解析はノ
LTspiceの一部回路の部品化、階層化によるブロック化し利便性を高める (4) 部品化するための仕組み(シンボルの自動作成)
部品化の目的のもう一つに、サードパーティのマクロモデルやネット・リストからのデバイスの登録があります。今回は、新日本無線のOPアンプnju7031などのSPICEモデルをダウンロードして、部品として登
LTspiceの一部回路の部品化、階層化によるブロック化し利便性を高める(3)ブロック化するための仕組み
前回作成したCRフィルタのブロック化されたモジュールの仕組みを、少し詳しく確認していきます。 ●ブロック化された処理の手順 右上のV1とX1の回路を使ってシミュレーションを行う手順は、次のようになりま
LTspiceの一部回路の部品化、階層化によるブロック化し利便性を高める(2)少し詰め込んだハイパス・フィルタ、ハイパスとローパス・フィルタ
前回のパッシブ・ローパスフィルタの回路をブロック化しました。今回は、もう少し詰め込んだハイパス・フィルタ、ハイパスとローパス・フィルタに組み合わせたブロックを考えます。 カットオフ周波数fo、R1の抵
LTspiceの一部回路の部品化、階層化によるブロック化し利便性を高める(1)回路の一部を特定の機能をもったコンポーネント化してブロック化する
大規模回路の中の、特定の機能をもった回路の部分をブロック化して回路図をよりわかりやすくします。または、OPアンプや電源などのような特定の機能をもった回路も、入出力と機能を明確にしてブロック化すると、新
LTspiceにサード・パーティのデバイスを追加する方法
●TIの高速バッファBUF634Aを追加する 読者の方からTIの高速バッファ・アンプ BUF634AをLTspiceで利用する方法について問い合わせがありました。今回は、アナログ・デバイセズ社以外のS
初心者のためのLTspice入門 フィルタ回路の再確認(11)LTspiceに設計データを入力しサレン・キー型ハイパス・フィルタを設計②
サレン・キー型フィルタの設計ではOPアンプの特性値は設計条件に含まれていません。前回設定した条件で、OPアンプをLT1115に置き換えます。 回路の各素子の値を設定する方法は、前回の「初心者のためのL