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LTspiceの一部回路の部品化、階層化によるブロック化し利便性を高める (4) 部品化するための仕組み(シンボルの自動作成)

部品化の目的のもう一つに、サードパーティのマクロモデルやネット・リストからのデバイスの登録があります。今回は、新日本無線のOPアンプnju7031などのSPICEモデルをダウンロードして、部品として登

LTspiceの一部回路の部品化、階層化によるブロック化し利便性を高める(1)回路の一部を特定の機能をもったコンポーネント化してブロック化する

大規模回路の中の、特定の機能をもった回路の部分をブロック化して回路図をよりわかりやすくします。または、OPアンプや電源などのような特定の機能をもった回路も、入出力と機能を明確にしてブロック化すると、新

初心者のためのLTspice入門 フィルタ回路の再確認(11)LTspiceに設計データを入力しサレン・キー型ハイパス・フィルタを設計②

サレン・キー型フィルタの設計ではOPアンプの特性値は設計条件に含まれていません。前回設定した条件で、OPアンプをLT1115に置き換えます。 回路の各素子の値を設定する方法は、前回の「初心者のためのL

初心者のためのLTspice入門 フィルタ回路の再確認(10)LTspiceに設計データを入力しサレン・キー型ハイパス・フィルタを設計①

LTspiceの .paramコマンドを用いて、フィルタの設計式に基づき各素子の特性値を算出し、シミュレーションして各素子の選定を行うことができます。 今回は、アナログ・デバイセズ社の「OPアンプによ

初心者のためのLTspice入門 OPアンプを利用したフィルタ回路のシミュレーションと実測(10)低域の周波数特性の改善

単電源のOPアンプの増幅回路は、直流を分離するためのC1、C2、C3が存在するために、このコンデンサの容量が小さいと低域のインピーダンスが増加し全体の増幅率の低下を招きます。低域のインピーダンスの増加

初心者のためのLTspice入門 OPアンプを利用したフィルタ回路のシミュレーションと実測(6)非反転増幅器のシミュレーション結果とScopyによる実測値とを比較する

今回は、過渡解析のシミュレーションの結果とADALM2000による実測値と比べます。 入力信号のV3はVampを0.2V、周波数を1kHzの正弦波と設定します。入力信号、出力信号のピーク to ピーク

初心者のためのLTspice入門 OPアンプを利用したフィルタ回路のシミュレーションと実測(3) コンデンサにはインダクタンス成分もある

次のCRの周波特性を、LTspiceシミュレーションしました。次に示すように、30MHzまで一様に出力は減衰しコンデンサのインピーダンスが減少していることを示しています。 コンデンサは秋月電子通商で購

初心者のためのLTspice入門 OPアンプを利用したフィルタ回路のシミュレーションと実測(1) 実測値を測定するための準備

今回のシリーズでは、OPアンプの増幅回路、フィルタ回路を、 LTspice のシミュレーションの結果 実際のテスト回路で再現される様子 の2通りで確認します。OPアンプはアナログデバイセズ社の製品で、

初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (7) ウィーン・ブリッジ発振回路を実測したCRで確認する

●C、Rの各パーツの特性値を実測する 今まで、C、Rの特性値は表示値をそのまま利用してシミュレーションしていました。今回は、各々の特性値を実測して、その値で再度シミュレーションします。測定は、秋月電子

初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (6) ウィーン・ブリッジ発振回路を実際の回路で確認する

前回、次の回路をLTspiceでシミュレーションを行い、それぞれ発振を確認しました。今回は、R7を20kΩ、80kΩ、160kΩと変更し、実際の回路でも同様な結果が得られるか確認します。また、C1、C

初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (5) ウィーン・ブリッジ発振回路に振幅の制限回路を付加する

ウィーン・ブリッジ発振回路の負帰還回路を抵抗だけで構成すると、ひずみのない波形を得るための調整も微妙なものとなります。また安定性も悪く、発振が止まったりひずみが大きくなったりします。この対策として、次

初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (4) ウィーン・ブリッジ発振回路を単一電源で動作させる

OPアンプをプラス電源だけで動かすことができると、実験も容易になります。プラス・マイナスの直流域までのデータを扱う場合は、正負二つの電源が必要です。しかし、交流信号だけを扱う場合は単電源でも動きます。

初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (3) バンドパス・フィルタの出力の減衰とOPアンプの増幅率の関係

●ウィーン・ブリッジ回路にOPアンプを組み込む 次に示すように、ウィーン・ブリッジ回路にOPアンプを組み込み、ウィーン・ブリッジ発振回路を構成します。 ●バンドパス・フィルタの減衰率は1/3 次に示す

初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割(2)ウィーン・ブリッジ回路各様の特性を.measコマンドで測定

シミュレーション結果は、グラフから読み取る方法のほかに、.measureコマンドが利用できます。 ●バンドパス・フィルタ回路のピーク値(MAX)を読み取る 前回のウィーン・ブリッジ回路の周波数選択回路

初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割(1)低周波の正弦波発振回路

低周波のアナログ回路の実験を行うときに必要になるのが正弦波の発振回路です。かつて、オーディオ・アンプのテストのためにウィーン・ブリッジの発振回路を自作したとき、ひずみのない安定な正弦波発振を行うために

初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(1)抵抗器(レジスタ)では交流信号の周波数が変わっても抵抗値は変わらない

L(インダクタ)、C(コンデンサ)、R(レジスタ)は、電子回路を構成する基本となる素子です。これらの個々の素子の特徴をLTspiceで確認し、それらの素子を組み合わせて構成される回路、主に各種フィルタ

初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(2)ダイオードによる半波整流回路に平滑回路を追加する

●パラメータを変化させてシミュレート 半波整流回路にコンデンサを追加して、整流した電圧を平準化します。コンデンサは電荷をためることができます。大きく変化する整流出力にコンデンサを追加して、ほぼ一定の直

初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(2)LTspiceで出力されるWaveファイルの保存先

前回説明が少し不足したWaveファイルの保存先について説明します。パスを指定しないと、Waveファイルは回路図またはネット・リストを読み込んだフォルダ(ディレクトリ)に格納されます。回路図を読み込まず

初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(4)抵抗分割で得た電圧に対する前後の回路の影響

■電池の内部抵抗をシミュレーション 最近少なくなりましたが、大容量のヒータやヘアー・ドライヤなどのスイッチを入れたときに部屋の照明などが暗くなることがありました。電池なども、負荷を接続すると負荷を接続

初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(2)抵抗分割で得た電圧に対する前後の回路の影響

抵抗で電圧を分割して得た電圧に回路を接続したときに、その電圧がどのように変動するか確認します。 電圧を測定するディジタル・マルチメータにも、電圧を測定するときにわずかですが電流が流れます。ディジタル・