


初心者のためのLTspice入門の入門(3)(Ver.4)シミュレーション手順
●LTspice によるシミュレーション手順 LTspice のシミュレーションは、次に示すような手順に従って行います。LTspice24を起動し、「NEW Schematic」を選択して回路図のエデ
初心者のためのLTspice入門の入門(2)(Ver.4)LTspiceの基本的な処理の流れ
LTspice は、 回路図エディタでテストするデバイスの回路を作成 シミュレーションを行うための条件を設定 したのち、シミュレーションを行います。 シミュレーションの結果は保存され、回路図エディタで
初心者のためのLTspice入門の入門(1)(Ver.4)入手方法とインストール
2024年3月にLTspiceの少し大きなアップデートがありました。LTspice XVIIからLTspice24へと、バージョン17からバージョン24と大きくジャンプしています。見た目も大きく変わり
LTspiceでトランジスタ活用⑥ 電流帰還バイアス
●AC解析を行う 前回の電流帰還回路を利用してAC解析を行います。周波数1Hzから100MHzの範囲で周波数特性を調べます。 前回の回路にAC解析のためのコマンド .ACを追加します。このコマンドの追
LTspiceでトランジスタ活用⑤ 電流帰還バイアス
今回は、次に示す電流帰還バイアス回路の検討をします。この電流帰還バイアス回路は、電源電圧をR1とR2で分圧してトランジスタのベースに電流を供給します。ベース電流は、ベース電流をhfe倍したコレクタ電流
LTspiceでトランジスタ活用④ 温度の影響
●固定バイアス回路●温度の影響を受けるトランジスタ回路 トランジスタ回路の温度の変化により影響を受ける要素を調べます。まず、トランジスタのベース-エミッタ間の電圧が温度によってどのような影響を受けるか
LTspiceでトランジスタ活用③トランジスタのバイアス回路
トランジスタのアナログ増幅回路を考えるとき、出力の波形にひずみが生じないように、無信号時の出力が電源電圧の中間くらいになるように調整します。そのための調整回路がバイアス回路で、①固定バイアス回路②自己
LTspiceでトランジスタ活用②負荷抵抗を追加し信号の増幅を確認する
前回、DC解析でベース電流に対して電流増幅率を乗じたコレクタ電流が流れることを確認しました。コレクタに抵抗を接続すると、コレクタに流れる電流に応じて抵抗の両端に電圧降下による電圧が生じます。また、コレ
LTspiceでトランジスタ活用①DC解析でトランジスタの特性曲線を得る
最近はトランジスタを単体では、ICからの信号で電力を制御するために電流増幅するなど以外では、利用する機会が少なくなっています。しかし、OPアンプの中では多くのトランジスタが大活躍しています。 それらの
LTspiceでノイズの検討を行う(5)OPアンプのノイズを調べる(3)
前回、次の回路でLT1037の入力換算雑音電圧密度を測定し、1kHz時の値を2.30207nV/√Hzと得られました。 この入力換算雑音電圧密度が、次に示すゲイン1の反転増幅回路ではどのような形で出力
LTspiceでノイズの検討を行う(4)OPアンプのノイズを調べる(2)
前回は、超低ノイズ低ひずみのOPアンプLT1115のノイズを調べました。データシートでは1kHzの入力換算電圧ノイズ密度は1.2nV/√Hz (max)、0.9nV/√Hz (typ)と表示されていま
LTspiceでノイズの検討を行う(3)OPアンプのノイズを調べる
今回は、アナログ・デバイセズのOPアンプLT1115を用いてLTspiceのノイズ解析を行ってみます。 LT1115のデータシートに、標準の電圧ノイズは、1kHzで0.9nV/√Hzになると表示されて
LTspiceでノイズの検討を行う(2)Examplesで雑音指数を調べる
今回は、次に示すLTspiceのシステムに添付されているExampleにある、雑音指数に関するシミュレーション例のNoiseFigure.ascを動かしてみます。 サンプルの回路は、2N2222トラン
LTspiceでノイズの検討を行う(1)LTspice の .noize コマンドを試す
LTspiceは、ノイズ解析を行うための .noizeコマンドが利用できます。回路中の抵抗、半導体などの素子に起因するジョンソン・ノイズ、ショット・ノイズおよび1/f(フリッカ・ノイズ)の解析を行いま
LTspiceのMC関数で部品のばらつきの影響を調べる(4)抵抗値のばらつきを短時間で確認する
前回までのばらつきの確認は、抵抗値のばらつきでOPアンプの増幅度がどのように変化するかを確認しました。OPアンプの増幅度を規定するフィードバック回路の抵抗値が、増幅度の変動に基づいた計算式通りの変動と
LTspiceのMC関数で部品のばらつきの影響を調べる(3)抵抗値のばらつきをどのように決めるか
前回は、R1、R2の増幅度を決める抵抗のばらつきを、mc()関数を用いて表示値の±5%の範囲内に一様分布になるようにシミュレーションしました。 その結果、次に示すように出力のV(out)の分布は1Vを
LTspiceの一部回路の部品化、階層化によるブロック化し利便性を高める (4) 部品化するための仕組み(シンボルの自動作成)
部品化の目的のもう一つに、サードパーティのマクロモデルやネット・リストからのデバイスの登録があります。今回は、新日本無線のOPアンプnju7031などのSPICEモデルをダウンロードして、部品として登
LTspiceの一部回路の部品化、階層化によるブロック化し利便性を高める(1)回路の一部を特定の機能をもったコンポーネント化してブロック化する
大規模回路の中の、特定の機能をもった回路の部分をブロック化して回路図をよりわかりやすくします。または、OPアンプや電源などのような特定の機能をもった回路も、入出力と機能を明確にしてブロック化すると、新
初心者のためのLTspice入門 フィルタ回路の再確認(11)LTspiceに設計データを入力しサレン・キー型ハイパス・フィルタを設計②
サレン・キー型フィルタの設計ではOPアンプの特性値は設計条件に含まれていません。前回設定した条件で、OPアンプをLT1115に置き換えます。 回路の各素子の値を設定する方法は、前回の「初心者のためのL
初心者のためのLTspice入門 フィルタ回路の再確認(10)LTspiceに設計データを入力しサレン・キー型ハイパス・フィルタを設計①
LTspiceの .paramコマンドを用いて、フィルタの設計式に基づき各素子の特性値を算出し、シミュレーションして各素子の選定を行うことができます。 今回は、アナログ・デバイセズ社の「OPアンプによ
初心者のためのLTspice入門 フィルタ回路の再確認(8)OPアンプの発振を止める
前回、OPアンプをLT1006からLT1115に変更すると、LTspiceのシミュレーション結果も実際の回路でも発振しているのが確認できました。 ●OPアンプの裸のゲインを調べる LTspiceで、L
初心者のためのLTspice入門 フィルタ回路の再確認(5)オールパス・フィルタの実測
2次オールパス・フィルタについて検討する予定でしたが、資料が少し足りなくもう少し原典を当たってからにすることにします。 今回は1次オールパス・フィルタについて、その動作について実際の回路で確認します。
初心者のためのLTspice入門 フィルタ回路の再確認(4)オールパス・フィルタ
次に示す回路はオールパス・フィルタです。出力の振幅は一定ですが、位相が低域では0°となり、高周波数の領域では-180°と通過する信号の周波数に応じて変化します。R3とC1の値によって、 f = 1 /
初心者のためのLTspice入門 OPアンプを利用したフィルタ回路のシミュレーションと実測(10)低域の周波数特性の改善
単電源のOPアンプの増幅回路は、直流を分離するためのC1、C2、C3が存在するために、このコンデンサの容量が小さいと低域のインピーダンスが増加し全体の増幅率の低下を招きます。低域のインピーダンスの増加
初心者のためのLTspice入門 OPアンプを利用したフィルタ回路のシミュレーションと実測(6)非反転増幅器のシミュレーション結果とScopyによる実測値とを比較する
今回は、過渡解析のシミュレーションの結果とADALM2000による実測値と比べます。 入力信号のV3はVampを0.2V、周波数を1kHzの正弦波と設定します。入力信号、出力信号のピーク to ピーク
初心者のためのLTspice入門 OPアンプを利用したフィルタ回路のシミュレーションと実測(3) コンデンサにはインダクタンス成分もある
次のCRの周波特性を、LTspiceシミュレーションしました。次に示すように、30MHzまで一様に出力は減衰しコンデンサのインピーダンスが減少していることを示しています。 コンデンサは秋月電子通商で購
初心者のためのLTspice入門 OPアンプを利用したフィルタ回路のシミュレーションと実測(2) Scopyのインストール
ADALM2000には、Scopyと呼ばれるアプリケーション・ソフトが用意されています。ADALM2000を利用する場合、Scopyをインストールして起動します。そのPCとADALM2000をUSBケ
初心者のためのLTspice入門 OPアンプを利用したフィルタ回路のシミュレーションと実測(1) 実測値を測定するための準備
今回のシリーズでは、OPアンプの増幅回路、フィルタ回路を、 LTspice のシミュレーションの結果 実際のテスト回路で再現される様子 の2通りで確認します。OPアンプはアナログデバイセズ社の製品で、
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (7) ウィーン・ブリッジ発振回路を実測したCRで確認する
●C、Rの各パーツの特性値を実測する 今まで、C、Rの特性値は表示値をそのまま利用してシミュレーションしていました。今回は、各々の特性値を実測して、その値で再度シミュレーションします。測定は、秋月電子
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (6) ウィーン・ブリッジ発振回路を実際の回路で確認する
前回、次の回路をLTspiceでシミュレーションを行い、それぞれ発振を確認しました。今回は、R7を20kΩ、80kΩ、160kΩと変更し、実際の回路でも同様な結果が得られるか確認します。また、C1、C
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (5) ウィーン・ブリッジ発振回路に振幅の制限回路を付加する
ウィーン・ブリッジ発振回路の負帰還回路を抵抗だけで構成すると、ひずみのない波形を得るための調整も微妙なものとなります。また安定性も悪く、発振が止まったりひずみが大きくなったりします。この対策として、次
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (4) ウィーン・ブリッジ発振回路を単一電源で動作させる
OPアンプをプラス電源だけで動かすことができると、実験も容易になります。プラス・マイナスの直流域までのデータを扱う場合は、正負二つの電源が必要です。しかし、交流信号だけを扱う場合は単電源でも動きます。
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (3) バンドパス・フィルタの出力の減衰とOPアンプの増幅率の関係
●ウィーン・ブリッジ回路にOPアンプを組み込む 次に示すように、ウィーン・ブリッジ回路にOPアンプを組み込み、ウィーン・ブリッジ発振回路を構成します。 ●バンドパス・フィルタの減衰率は1/3 次に示す
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割(2)ウィーン・ブリッジ回路各様の特性を.measコマンドで測定
シミュレーション結果は、グラフから読み取る方法のほかに、.measureコマンドが利用できます。 ●バンドパス・フィルタ回路のピーク値(MAX)を読み取る 前回のウィーン・ブリッジ回路の周波数選択回路
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割(1)低周波の正弦波発振回路
低周波のアナログ回路の実験を行うときに必要になるのが正弦波の発振回路です。かつて、オーディオ・アンプのテストのためにウィーン・ブリッジの発振回路を自作したとき、ひずみのない安定な正弦波発振を行うために
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(6)LTC3202(1)
●白色LED用低ノイズ高効率チャージ・ポンプLTC3202 LED電源用のICにアナログ・デバイセズ(リニアテクノロジー)社のLTC3202があります。チャージ・ポンプ方式の電池駆動のLEDドライバI
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(5)LTC3261(2)
LTC3261を電子工作などで使いやすいようにモジュール化したIVR3261 DC-DCコンバータ・モジュールが、980円(税抜き)でマルツオンラインショップで販売されています。 ●IVR3261 D
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(4)LTC3261(1)
LTC3261は、4.5~32VとLTC1144と比べて入力電圧範囲が広く、反転したマイナス電圧出力が得られます。チャージ・ポンプ出力電流は最大100mAで、低静止電流のBurst Modeと低ノイズ
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(3)LTC1144(3)
●スイッチング周波数 電圧反転用のコンデンサC2の充放電を切り替えるタイミングを決めるクロックの周波数は、OCS端子で確認できます。 このクロックは、デフォルトでは10kHz、Boost端子に8番ピン
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(2)LTC1144(2)
この電圧コンバータはプラスの電源からマイナスの電源を得られますが、安定化回路は組み込まれていません。そのため、負荷の大きさに応じて出力電圧が変化します。この確認のために、次の回路の負荷抵抗Rloadの
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(1)LTC1144
アナログ・デバイセズ(リニアテクノロジー)製の多くの電源ICでは、シミュレーション・モデルと併せてテスト回路も用意されています。秋月電子通商などで入手可能なスイッチング電源ICを題材に、LTspice
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(9)電圧依存電圧源のLaplace オプション
ハイカット(ローパス)フィルタの周波数特性を調べます。メニュー・バーの、 Simulation >Edit Simulation Cmd を選択して表示されるEdit Simulation Comma
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(8)電圧依存電圧源で信号を作る
電圧依存電圧源(Voltage dependent voltage source)は、次に示すように一組の入出力端子をもち、この入出力の関係を関数で定義します。 コンポーネント名はeです。 ●増幅器と
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(7)LRフィルタを作る
今回は、カットオフ周波数が1kHz のローカット、ハイカットのLRフィルタ回路を作成し、このフィルタに500Hz と2kHz の正弦波を加算したテスト信号を通します。テスト信号の500Hz と2kHz
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(6)パルス波をフーリエ級数で表現すると
複雑な波形やパルス(方形波)や三角波など正弦波と異なった交流の波形も、複数の周波数と大きさの正弦波に分けることができます。LTspiceではこの処理をFFT(Fast Fourier Transfor
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(5)CR回路とパルス波の中身
●フィルタに1kHzのパルスを加える 正弦波の代わりに、1kHzのパルス波(方形波)を加えてみました。ローカット・フィルタを通過した青色のout1の出力は、急峻な立ち上がりの波形と直流がカットされてい
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(4)CR回路のふるまい
前回までで、L(インダクタ)、C(キャパシタ)、R(レジスタ)のそれぞれに正弦波の信号を加えて周波数の変化と電流の流れる状態を確認しました。 (1) レジスタ(R)は信号の周波数が変わっても電流と電圧
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(3)インダクタ(コイル)のふるまい
今回は、LCRのLのインダクタを対象に、次の回路でその特性を調べてみます。ピーク値が±1Vで1Hzから1GHzまでの正弦波をインダクタL1に加えます。そのときのL1に流れる電流の値をAC解析で調べます
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(2)キャパシタンス(コンデンサ)Cのふるまい
今回は、LCRのCのコンデンサを対象に、次の回路でその特性を調べます。 ●コンデンサのAC解析の結果 1Hzから1GHzピーク値±1Vの正弦波を加えた結果を次に示します。1Hzで-60dB以下、1.5
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(1)抵抗器(レジスタ)では交流信号の周波数が変わっても抵抗値は変わらない
L(インダクタ)、C(コンデンサ)、R(レジスタ)は、電子回路を構成する基本となる素子です。これらの個々の素子の特徴をLTspiceで確認し、それらの素子を組み合わせて構成される回路、主に各種フィルタ
初心者のためのLTspice入門 LTspiceXVIIはUNICODEに対応して日本語表示もできる(3) グラフ画面にも日本語表示
前回までで、LTspiceXVIIがUNICODEに対応してコメント、変数、ラベルなどで日本語の表記ができるようになったことを確認しました。今回は、グラフ画面上での日本語の表記の様子を確認します。 ●
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路 (5) ステップアップ・スイッチング・レギュレータ回路(3)
●スイッチング周波数、コイルの容量の変えてみる 今回は、コイルの容量を10μH、50μH、100μHと3種類の容量に変化させます。発振周波数も1/0.0025ms=400kHz、1/0.005ms=2
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路 (4) ステップアップ・スイッチング・レギュレータ回路(2)
次に示すように、スイッチング・パルスのONの時間に比例して出力電圧が増加しています。0.002msでは約1.7V、0.005msでは約3.4V、0.008msでは約6.6Vで安定しています。 ●各パー
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路 (3) ステップアップ・スイッチング・レギュレータ回路(1)
入力電圧より高い出力電圧が得られる回路の一つにDC-DCコンバータ回路があります。その動作の基本となる部分を確認する回路を次に示します。この昇圧型の基本回路は、S1のスイッチが閉じたとき、V1の電源か
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路 (2) 電圧制御スイッチで負荷をON/OFFする
●電圧制御スイッチを使用する 電圧制御スイッチ(Voltage controlled switch)と呼ばれるコンポーネントを利用すると、リレーのように電圧のパルスによってスイッチをON/OFFできま
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路(1)チョーク・インプット型全波整流回路
日常使うAC-DCアダプタなどは、コイルを利用したスイッチング電源化によって大幅に小型化され、効率もよくなり発熱も少なくなりました。今回から、コイルを利用した電源回路をLTspiceXVIIで確認して
初心者のためのLTspice 入門 ダイオードの動作確認(1)ダイオードのモデル
LTspiceXVIIには、2018年4月現在、744種類のダイオードの実モデル・データが格納されています。シリコン・ダイオード、ショットキー・バリア・ダイオード、ほかツェナー・ダイオード、日亜のLE
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(5)レギュレータICを利用して±の安定化電源を作る
センタ・タップ付きのトランス、ブリッジ整流回路、コンデンサによる平滑回路、±のレギュレータICで構成した安定化電源をシミュレートします。 レギュレータICはリニアテクノロジー製でプラス電源は電圧出力が
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(4)全波整流回路のリプル
全波整流回路のあとの脈流の出力を、滑らかな直流電源として利用できるようにコンデンサを挿入して平滑化します。その際、コンデンサの容量をどの程度の大きさにすればよいか検討します。 検討の条件として、前回の
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(3)ダイオードによる全波整流回路
今回は、トランスでAC100Vの商用電源と絶縁され、電圧が下げられた交流電源を整流して利用します。 前回は半波整流回路でしたが、秋月電子通商で販売しているトヨデンのトランス30V 0.5A(HT300
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(2)ダイオードによる半波整流回路に平滑回路を追加する
●パラメータを変化させてシミュレート 半波整流回路にコンデンサを追加して、整流した電圧を平準化します。コンデンサは電荷をためることができます。大きく変化する整流出力にコンデンサを追加して、ほぼ一定の直
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(1)ダイオードによる整流回路
AC-DCアダプタなどのDC電源はスイッチング・レギュレータを利用するのが当たり前ですが、AC100Vの商用電源をトランスで低電圧化して整流・平滑化し直流電源を得る方法は電源回路を確認するための第一歩
初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(5)waveファイルを有効利用
●waveファイルの電圧変動の範囲 電圧データをwaveファイルとして保存するときは、変動の上下限がプラス1Vからマイナス1Vの範囲のデータしか保存できません。この範囲を超えるデータは上下限の値(±1
初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(4)waveファイルを電圧源として読み込む
LTspiceは、シミュレーション結果の電圧変動などのデータをwaveファイルとして出力できます。また、LTspiceで作成したWaveファイルをメディア・プレーヤなどで再生して、前回示したように実際
初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(3)BVコンポーネントでいろいろな信号を作る
●LTspiceでランダム・ノイズ(ホワイト・ノイズ)を作成 voltageを利用すると、プラス・マイナスの電源の供給以外に、シミュレーションの入力信号として正弦波、パルス、PWLによる任意の信号源と
初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(2)LTspiceで出力されるWaveファイルの保存先
前回説明が少し不足したWaveファイルの保存先について説明します。パスを指定しないと、Waveファイルは回路図またはネット・リストを読み込んだフォルダ(ディレクトリ)に格納されます。回路図を読み込まず
初心者のためのLTspice入門 LTspiceXVIIはUNICODEに対応して日本語表示もできる(2) 日本語表示をいろいろ試す
前回、UNICODEに対応したLTspiceXVIIでコメントや、パラメータで指定した変数名にも日本語表記ができることを確認しました。 今回はド、ミ、ソの和音の波形の波高値を測定してみます。ドミソの各
初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(1)WAVEファイルにする
LTspiceでは、シミュレーション結果をWaveファイルに出力できます。今回は次に示すように、OPアンプのプラス入力/マイナス入力にそれぞれ0.5Vの正弦波を加え、その出力がどのようになるかシミュレ
初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(4)抵抗分割で得た電圧に対する前後の回路の影響
■電池の内部抵抗をシミュレーション 最近少なくなりましたが、大容量のヒータやヘアー・ドライヤなどのスイッチを入れたときに部屋の照明などが暗くなることがありました。電池なども、負荷を接続すると負荷を接続
初心者のためのLTspice入門 LTspiceXVIIはUNICODEに対応して日本語表示もできる(1) LTspiceXVIIで日本語を表示
LTspiceXVIIのHelpで表示されるドキュメントのイントロダクションにある、64ビット・サポートの次に、以下に示すように回路図、ネット・リスト、グラフ画面、現在利用されているあらゆる言語の文字
初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(3)抵抗分割で得た電圧に対する前後の回路の影響
並列に接続された二つの抵抗の合成された抵抗値は、次のように示されます。 Re = Ra×Rb /(Ra+Rb) -----(1) この式で表されることを、前回、オームの法則をもとに導き出しました。 前
初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(2)抵抗分割で得た電圧に対する前後の回路の影響
抵抗で電圧を分割して得た電圧に回路を接続したときに、その電圧がどのように変動するか確認します。 電圧を測定するディジタル・マルチメータにも、電圧を測定するときにわずかですが電流が流れます。ディジタル・
初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(1)抵抗分割
■複数の抵抗で任意の電圧を得る 回路の中で、新たな電圧源が必要になる場合が多くあります。その場合、抵抗二つで簡単に、 (元の電圧)×(R1/(R2+R1)) の電圧を得ることができます。 電圧源をvo
初心者のためのLTspice入門 オームの法則を確認する(4)電流源currentで過渡解析
■電流源を利用する 前回までは、電圧(E)、電流(I)と抵抗の抵抗値(R)との関係を調べるために、voltageの電圧源V1を利用し、DC Sweep解析で電圧を変化させてシミュレーションを行いました
初心者のためのLTspice入門 オームの法則を確認する(3).step .praramコマンド
■ .stepコマンド、.paramコマンド 前回、電圧(E)、電流(I)と抵抗の抵抗値(R)との間には次のような関係があり、電圧を変化させると電圧(E)/電流(I)の値が一定になることを確認しました
初心者のためのLTspice入門 オームの法則を確認する(2).measコマンド
■抵抗に流れる電流と電圧の関係 前回、5kΩの抵抗に0Vから10V電圧を加えて、抵抗に流れる電流の大きさをシミュレーションして、次に示す結果を得ました。 グラフから読み取った電圧と電流の値は、次のよう
初心者のためのLTspice入門 オームの法則を確認する(1)抵抗の設定
今回から、LTspiceXVIIを利用して、抵抗、コンデンサ、コイルの各素子の特性を確認していきます。最初は抵抗について、電圧、電流、抵抗値の関係について確認します。抵抗に加わる電圧、抵抗に流れる電流
初心者のためのLTspice入門の入門(12)(Ver.2)TIのOPA1622
■オーディオ用に設計されたOPアンプOPA1622を利用する (2) 前回AC解析で周波数特性を調べたOPA1622の反転増幅回路で過渡解析を行うと、次に示すようにピーク値0.5Vの1kHzの正弦波の
初心者のためのLTspice入門の入門(11)(Ver.2)TIのOPA1622
■オーディオ用に設計されたOPアンプOPA1622を利用する (1) SPICEモデルの入手 前回までに、LTspiceに組み込まれた理想OPアンプのモデルでOPアンプの反転増幅器、非反転増幅器の様子
初心者のためのLTspice入門の入門(10)(Ver.2) 非反転増幅器
■もうひとつの基本回路‥非反転増幅器 前回の反転増幅回路の入力回路を、次に示すようにマイナス側をGNDに接続し、プラス側を入力に入れ替えると非反転増幅器となります。次の回路図は、前回のテスト回路のプラ
初心者のためのLTspice入門の入門(9)(Ver.2) 反転増幅器
■初めての反転増幅器 フィードバック回路にR1(10kΩ)の抵抗を挿入し、マイナス側の入力端子に1kΩの入力抵抗R2を取り付け反転増幅器とします。プラス側にもR2と同じ値の入力抵抗を接続しもう一方をG
初心者のためのLTspice入門の入門(8)(Ver.2) 増幅回路のシミュレート
■はじめての増幅回路シミュレート 増幅回路の基本となるOPアンプについて検討します。LTspiceには実際のOPアンプのモデルも多く用意されていますが、次に示すようにOpampのフォルダの一番後ろに表
初心者のためのLTspice入門の入門(7)(Ver.2) 過渡特性
■特性の変化を目視できる過渡特性のシミュレーション 前回周波数特性を調べ、カットオフ周波数が995Hzであることを確認し、減衰率も-3.01dBであることを確認しました。 この回路に、0Vから10Vに
初心者のためのLTspice入門の入門(6)(Ver.2) グラフ表示を見やすく
■グラフ表示を見やすくする方法 前回、次のCR回路のAC解析を行い緑色の周波数特性と、位相の特性グラフを表示することができました。このグラフをもとに、より読みやすくする方法や拡大/縮小の機能を確認しま
初心者のためのLTspice入門の入門(5)(Ver.2) AC解析
■初めてのシミュレーション AC解析●作成途中の回路図の保存方法 新規の回路図を開くとDraft1.ascというデフォルトの名がつけられます。2番目の回路図を新規に作成すると、Draft2.ascと番
初心者のためのLTspice入門の入門(4)(Ver.2) 初めての回路入力
■コンデンサCと抵抗Rで回路図を作成する 抵抗を介してコンデンサに充放電する回路のシミュレーションを行います。CRによるローパス・フィルタの回路です。 この回路のシミュレーションを行うために、LTsp
初心者のためのLTspice入門の入門(3)(Ver.2) シミュレーション手順
■LTspiceXVIIによるシミュレーション手順 LTspiceXVIIのシミュレーションは次に示すような手順に従って行います。LTspiceXVIIを起動し、「NEW Schematic」を選択し
初心者のためのLTspice入門の入門(2)(Ver.2) LTspiceXVIIの起動
■LTspiceXVIIの起動と使い方の第一歩 前回インストールが完了しました。デスクトップには、次に示すLTspiceXVIIを起動するためのアイコンが用意されています。 このアイコンをダブルクリッ