


LTspiceのMC関数で部品のばらつきの影響を調べる(3)抵抗値のばらつきをどのように決めるか
前回は、R1、R2の増幅度を決める抵抗のばらつきを、mc()関数を用いて表示値の±5%の範囲内に一様分布になるようにシミュレーションしました。 その結果、次に示すように出力のV(out)の分布は1Vを
LTspiceのMC関数で部品のばらつきの影響を調べる(1)mc(x,y)関数、gauss(x)関数のばらつきの状態を調べる
MC関数はモンテカルロ関数とも呼ばれ、LTspiceでMC関数を用いて抵抗や容量などの素子の特性値のばらつきの影響を調べる方法をモンテカルロ解析などと呼んでいます。しかし、ここでのモンテカルロ解析はノ
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (5) ウィーン・ブリッジ発振回路に振幅の制限回路を付加する
ウィーン・ブリッジ発振回路の負帰還回路を抵抗だけで構成すると、ひずみのない波形を得るための調整も微妙なものとなります。また安定性も悪く、発振が止まったりひずみが大きくなったりします。この対策として、次
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (3) バンドパス・フィルタの出力の減衰とOPアンプの増幅率の関係
●ウィーン・ブリッジ回路にOPアンプを組み込む 次に示すように、ウィーン・ブリッジ回路にOPアンプを組み込み、ウィーン・ブリッジ発振回路を構成します。 ●バンドパス・フィルタの減衰率は1/3 次に示す
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(5)LTC3261(2)
LTC3261を電子工作などで使いやすいようにモジュール化したIVR3261 DC-DCコンバータ・モジュールが、980円(税抜き)でマルツオンラインショップで販売されています。 ●IVR3261 D
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(2)LTC1144(2)
この電圧コンバータはプラスの電源からマイナスの電源を得られますが、安定化回路は組み込まれていません。そのため、負荷の大きさに応じて出力電圧が変化します。この確認のために、次の回路の負荷抵抗Rloadの
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路 (4) ステップアップ・スイッチング・レギュレータ回路(2)
次に示すように、スイッチング・パルスのONの時間に比例して出力電圧が増加しています。0.002msでは約1.7V、0.005msでは約3.4V、0.008msでは約6.6Vで安定しています。 ●各パー
初心者のためのLTspice 入門 ダイオードの動作確認(1)ダイオードのモデル
LTspiceXVIIには、2018年4月現在、744種類のダイオードの実モデル・データが格納されています。シリコン・ダイオード、ショットキー・バリア・ダイオード、ほかツェナー・ダイオード、日亜のLE
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(5)レギュレータICを利用して±の安定化電源を作る
センタ・タップ付きのトランス、ブリッジ整流回路、コンデンサによる平滑回路、±のレギュレータICで構成した安定化電源をシミュレートします。 レギュレータICはリニアテクノロジー製でプラス電源は電圧出力が
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(4)全波整流回路のリプル
全波整流回路のあとの脈流の出力を、滑らかな直流電源として利用できるようにコンデンサを挿入して平滑化します。その際、コンデンサの容量をどの程度の大きさにすればよいか検討します。 検討の条件として、前回の
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(2)ダイオードによる半波整流回路に平滑回路を追加する
●パラメータを変化させてシミュレート 半波整流回路にコンデンサを追加して、整流した電圧を平準化します。コンデンサは電荷をためることができます。大きく変化する整流出力にコンデンサを追加して、ほぼ一定の直
初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(4)抵抗分割で得た電圧に対する前後の回路の影響
■電池の内部抵抗をシミュレーション 最近少なくなりましたが、大容量のヒータやヘアー・ドライヤなどのスイッチを入れたときに部屋の照明などが暗くなることがありました。電池なども、負荷を接続すると負荷を接続
初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(3)抵抗分割で得た電圧に対する前後の回路の影響
並列に接続された二つの抵抗の合成された抵抗値は、次のように示されます。 Re = Ra×Rb /(Ra+Rb) -----(1) この式で表されることを、前回、オームの法則をもとに導き出しました。 前
初心者のためのLTspice入門 オームの法則を確認する(3).step .praramコマンド
■ .stepコマンド、.paramコマンド 前回、電圧(E)、電流(I)と抵抗の抵抗値(R)との間には次のような関係があり、電圧を変化させると電圧(E)/電流(I)の値が一定になることを確認しました
LTspice シミュレーション クイック・スタート(3)
■発振と位相補正 前回R1、R2を10kΩに変更すると、次に示すように高域の位相が大きく変化し180度以上になり発振してしまいました。 次に示すように、R2にパラレルにコンデンサC1を接続して位相を変
トランジスタの働きをLTspiceで調べる(10)電流源の利用
■電流源でベース電流を制御する トランジスタは、ベース電流の大小でコレクタ電流を制御します。実際の回路では、ベースに直列に接続した抵抗に電圧を加えて電圧を電流に変換して制御しています。 ●電流源 LT
トランジスタの働きをLTspiceで調べる(8).measコマンドでDC解析
■ .measコマンドでDC解析 今までシミュレーションを行ってきた回路で、電源電圧を変えたときのトランジスタの動作点がどのように変わるか検討します。今回は、直流電圧源の電圧をスイープするDC swe
トランジスタの働きをLTspiceで調べる(5).measコマンド
■実際のトランジスタで確認 ●エミッタ接地トランジスタ増幅回路 前回まで、デフォルトのトランジスタでシミュレーションを行ってきました。今回から実際の回路での確認ができるように、2017年3月現在秋月電
LTspiceでボリュームを作る(3)特性Aカーブ
■特性Aのボリュームを実現する 前回までは、回転角の変化と分割される抵抗値の比率が比例関係にあるB特性のシミュレーションを行いました。B特性のボリュームに電圧を加えて、そのボリュームの回転角と出力電圧
LTspiceでボリュームを作る(1)抵抗値比で分圧
■LTspiceでボリュームを実現する方法を検討 電子回路では、電圧を抵抗値比で分圧して信号レベルを制御することのできるボリュームが多く利用されています。このボリュームをLTspiceで実現する方法を
LTspiceで積層セラミック・コンデンサの直流バイアスによる容量変化を調べる (2)
■定格電圧が大きな積層セラミック・コンデンサで直流バイアスを変化させると 定格電圧が大きな積層セラミック・コンデンサの直流バイアスによる容量変化がどのようになるか確認します。 前回は、定格電圧10V、
LTspiceで積層セラミック・コンデンサの直流バイアスによる容量変化を調べる (1)
■積層セラミック・コンデンサのSPICEデータを入手 積層セラミック・コンデンサは、DC(直流)バイアスが加わると静電容量が変化します。また温度による変化もあります。積層セラミック・コンデンサは、容量
LTspiceでOPアンプの特性を調べてみる(3)プラス電源のみで動作
■OPアンプをプラス電源のみで動作させる 次に示す8ピンDIPのLT1115の実デバイスでシミュレーションの結果と比べます。テストを行うにあたって、利用できる適当なプラス/マイナスの電源がないのでプラ
LTspiceでOPアンプの特性を調べてみる(2)LT1115の反転増幅器
■シミューションでもOPアンプの発振状態を確認できる 今回は、リニアテクノロジー社のオーディオ用のOPアンプLT1115を利用して、OPアンプが発振する様子をシミュレートします。 ●LT1115の反転