
2018年アーカイブ


初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (7) ウィーン・ブリッジ発振回路を実測したCRで確認する
●C、Rの各パーツの特性値を実測する 今まで、C、Rの特性値は表示値をそのまま利用してシミュレーションしていました。今回は、各々の特性値を実測して、その値で再度シミュレーションします。測定は、秋月電子
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (6) ウィーン・ブリッジ発振回路を実際の回路で確認する
前回、次の回路をLTspiceでシミュレーションを行い、それぞれ発振を確認しました。今回は、R7を20kΩ、80kΩ、160kΩと変更し、実際の回路でも同様な結果が得られるか確認します。また、C1、C
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (5) ウィーン・ブリッジ発振回路に振幅の制限回路を付加する
ウィーン・ブリッジ発振回路の負帰還回路を抵抗だけで構成すると、ひずみのない波形を得るための調整も微妙なものとなります。また安定性も悪く、発振が止まったりひずみが大きくなったりします。この対策として、次
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (4) ウィーン・ブリッジ発振回路を単一電源で動作させる
OPアンプをプラス電源だけで動かすことができると、実験も容易になります。プラス・マイナスの直流域までのデータを扱う場合は、正負二つの電源が必要です。しかし、交流信号だけを扱う場合は単電源でも動きます。
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割 (3) バンドパス・フィルタの出力の減衰とOPアンプの増幅率の関係
●ウィーン・ブリッジ回路にOPアンプを組み込む 次に示すように、ウィーン・ブリッジ回路にOPアンプを組み込み、ウィーン・ブリッジ発振回路を構成します。 ●バンドパス・フィルタの減衰率は1/3 次に示す
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割(2)ウィーン・ブリッジ回路各様の特性を.measコマンドで測定
シミュレーション結果は、グラフから読み取る方法のほかに、.measureコマンドが利用できます。 ●バンドパス・フィルタ回路のピーク値(MAX)を読み取る 前回のウィーン・ブリッジ回路の周波数選択回路
初心者のためのLTspice入門 ウィーン・ブリッジ発振回路のOPアンプ、フィルタの役割(1)低周波の正弦波発振回路
低周波のアナログ回路の実験を行うときに必要になるのが正弦波の発振回路です。かつて、オーディオ・アンプのテストのためにウィーン・ブリッジの発振回路を自作したとき、ひずみのない安定な正弦波発振を行うために
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(6)LTC3202(1)
●白色LED用低ノイズ高効率チャージ・ポンプLTC3202 LED電源用のICにアナログ・デバイセズ(リニアテクノロジー)社のLTC3202があります。チャージ・ポンプ方式の電池駆動のLEDドライバI
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(5)LTC3261(2)
LTC3261を電子工作などで使いやすいようにモジュール化したIVR3261 DC-DCコンバータ・モジュールが、980円(税抜き)でマルツオンラインショップで販売されています。 ●IVR3261 D
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(4)LTC3261(1)
LTC3261は、4.5~32VとLTC1144と比べて入力電圧範囲が広く、反転したマイナス電圧出力が得られます。チャージ・ポンプ出力電流は最大100mAで、低静止電流のBurst Modeと低ノイズ
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(3)LTC1144(3)
●スイッチング周波数 電圧反転用のコンデンサC2の充放電を切り替えるタイミングを決めるクロックの周波数は、OCS端子で確認できます。 このクロックは、デフォルトでは10kHz、Boost端子に8番ピン
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(2)LTC1144(2)
この電圧コンバータはプラスの電源からマイナスの電源を得られますが、安定化回路は組み込まれていません。そのため、負荷の大きさに応じて出力電圧が変化します。この確認のために、次の回路の負荷抵抗Rloadの
初心者のためのLTspice入門 スイッチング電源ICのシミュレーション(1)LTC1144
アナログ・デバイセズ(リニアテクノロジー)製の多くの電源ICでは、シミュレーション・モデルと併せてテスト回路も用意されています。秋月電子通商などで入手可能なスイッチング電源ICを題材に、LTspice
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(9)電圧依存電圧源のLaplace オプション
ハイカット(ローパス)フィルタの周波数特性を調べます。メニュー・バーの、 Simulation >Edit Simulation Cmd を選択して表示されるEdit Simulation Comma
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(8)電圧依存電圧源で信号を作る
電圧依存電圧源(Voltage dependent voltage source)は、次に示すように一組の入出力端子をもち、この入出力の関係を関数で定義します。 コンポーネント名はeです。 ●増幅器と
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(7)LRフィルタを作る
今回は、カットオフ周波数が1kHz のローカット、ハイカットのLRフィルタ回路を作成し、このフィルタに500Hz と2kHz の正弦波を加算したテスト信号を通します。テスト信号の500Hz と2kHz
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(6)パルス波をフーリエ級数で表現すると
複雑な波形やパルス(方形波)や三角波など正弦波と異なった交流の波形も、複数の周波数と大きさの正弦波に分けることができます。LTspiceではこの処理をFFT(Fast Fourier Transfor
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(5)CR回路とパルス波の中身
●フィルタに1kHzのパルスを加える 正弦波の代わりに、1kHzのパルス波(方形波)を加えてみました。ローカット・フィルタを通過した青色のout1の出力は、急峻な立ち上がりの波形と直流がカットされてい
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(4)CR回路のふるまい
前回までで、L(インダクタ)、C(キャパシタ)、R(レジスタ)のそれぞれに正弦波の信号を加えて周波数の変化と電流の流れる状態を確認しました。 (1) レジスタ(R)は信号の周波数が変わっても電流と電圧
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(3)インダクタ(コイル)のふるまい
今回は、LCRのLのインダクタを対象に、次の回路でその特性を調べてみます。ピーク値が±1Vで1Hzから1GHzまでの正弦波をインダクタL1に加えます。そのときのL1に流れる電流の値をAC解析で調べます
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(2)キャパシタンス(コンデンサ)Cのふるまい
今回は、LCRのCのコンデンサを対象に、次の回路でその特性を調べます。 ●コンデンサのAC解析の結果 1Hzから1GHzピーク値±1Vの正弦波を加えた結果を次に示します。1Hzで-60dB以下、1.5
初心者のためのLTspice入門 LCRを用いた回路の検討(1)抵抗器(レジスタ)では交流信号の周波数が変わっても抵抗値は変わらない
L(インダクタ)、C(コンデンサ)、R(レジスタ)は、電子回路を構成する基本となる素子です。これらの個々の素子の特徴をLTspiceで確認し、それらの素子を組み合わせて構成される回路、主に各種フィルタ
初心者のためのLTspice入門 LTspiceXVIIはUNICODEに対応して日本語表示もできる(3) グラフ画面にも日本語表示
前回までで、LTspiceXVIIがUNICODEに対応してコメント、変数、ラベルなどで日本語の表記ができるようになったことを確認しました。今回は、グラフ画面上での日本語の表記の様子を確認します。 ●
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路 (5) ステップアップ・スイッチング・レギュレータ回路(3)
●スイッチング周波数、コイルの容量の変えてみる 今回は、コイルの容量を10μH、50μH、100μHと3種類の容量に変化させます。発振周波数も1/0.0025ms=400kHz、1/0.005ms=2
*UPDATE* 初心者のためのLTspice入門の入門(1)(Ver.3)
2017年11月7日に公開した 「初心者のためのLTspice入門の入門(1)」 (Ver.2)の内容を、Webサイトがアナログ・デバイセズと統合されダウンロード先が変更されたため、加筆修正しVer.
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路 (4) ステップアップ・スイッチング・レギュレータ回路(2)
次に示すように、スイッチング・パルスのONの時間に比例して出力電圧が増加しています。0.002msでは約1.7V、0.005msでは約3.4V、0.008msでは約6.6Vで安定しています。 ●各パー
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路 (3) ステップアップ・スイッチング・レギュレータ回路(1)
入力電圧より高い出力電圧が得られる回路の一つにDC-DCコンバータ回路があります。その動作の基本となる部分を確認する回路を次に示します。この昇圧型の基本回路は、S1のスイッチが閉じたとき、V1の電源か
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路 (2) 電圧制御スイッチで負荷をON/OFFする
●電圧制御スイッチを使用する 電圧制御スイッチ(Voltage controlled switch)と呼ばれるコンポーネントを利用すると、リレーのように電圧のパルスによってスイッチをON/OFFできま
初心者のためのLTspice 入門 コイルを利用した電源回路(1)チョーク・インプット型全波整流回路
日常使うAC-DCアダプタなどは、コイルを利用したスイッチング電源化によって大幅に小型化され、効率もよくなり発熱も少なくなりました。今回から、コイルを利用した電源回路をLTspiceXVIIで確認して
初心者のためのLTspice 入門 ダイオードの動作確認(1)ダイオードのモデル
LTspiceXVIIには、2018年4月現在、744種類のダイオードの実モデル・データが格納されています。シリコン・ダイオード、ショットキー・バリア・ダイオード、ほかツェナー・ダイオード、日亜のLE
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(5)レギュレータICを利用して±の安定化電源を作る
センタ・タップ付きのトランス、ブリッジ整流回路、コンデンサによる平滑回路、±のレギュレータICで構成した安定化電源をシミュレートします。 レギュレータICはリニアテクノロジー製でプラス電源は電圧出力が
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(4)全波整流回路のリプル
全波整流回路のあとの脈流の出力を、滑らかな直流電源として利用できるようにコンデンサを挿入して平滑化します。その際、コンデンサの容量をどの程度の大きさにすればよいか検討します。 検討の条件として、前回の
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(3)ダイオードによる全波整流回路
今回は、トランスでAC100Vの商用電源と絶縁され、電圧が下げられた交流電源を整流して利用します。 前回は半波整流回路でしたが、秋月電子通商で販売しているトヨデンのトランス30V 0.5A(HT300
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(2)ダイオードによる半波整流回路に平滑回路を追加する
●パラメータを変化させてシミュレート 半波整流回路にコンデンサを追加して、整流した電圧を平準化します。コンデンサは電荷をためることができます。大きく変化する整流出力にコンデンサを追加して、ほぼ一定の直
初心者のためのLTspice 入門 AC電源から直流電源を作る(1)ダイオードによる整流回路
AC-DCアダプタなどのDC電源はスイッチング・レギュレータを利用するのが当たり前ですが、AC100Vの商用電源をトランスで低電圧化して整流・平滑化し直流電源を得る方法は電源回路を確認するための第一歩
初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(5)waveファイルを有効利用
●waveファイルの電圧変動の範囲 電圧データをwaveファイルとして保存するときは、変動の上下限がプラス1Vからマイナス1Vの範囲のデータしか保存できません。この範囲を超えるデータは上下限の値(±1
初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(4)waveファイルを電圧源として読み込む
LTspiceは、シミュレーション結果の電圧変動などのデータをwaveファイルとして出力できます。また、LTspiceで作成したWaveファイルをメディア・プレーヤなどで再生して、前回示したように実際
初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(3)BVコンポーネントでいろいろな信号を作る
●LTspiceでランダム・ノイズ(ホワイト・ノイズ)を作成 voltageを利用すると、プラス・マイナスの電源の供給以外に、シミュレーションの入力信号として正弦波、パルス、PWLによる任意の信号源と
初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(2)LTspiceで出力されるWaveファイルの保存先
前回説明が少し不足したWaveファイルの保存先について説明します。パスを指定しないと、Waveファイルは回路図またはネット・リストを読み込んだフォルダ(ディレクトリ)に格納されます。回路図を読み込まず
初心者のためのLTspice入門 LTspiceXVIIはUNICODEに対応して日本語表示もできる(2) 日本語表示をいろいろ試す
前回、UNICODEに対応したLTspiceXVIIでコメントや、パラメータで指定した変数名にも日本語表記ができることを確認しました。 今回はド、ミ、ソの和音の波形の波高値を測定してみます。ドミソの各
初心者のためのLTspice 入門 シミュレーション結果を保存しその結果を利用する(1)WAVEファイルにする
LTspiceでは、シミュレーション結果をWaveファイルに出力できます。今回は次に示すように、OPアンプのプラス入力/マイナス入力にそれぞれ0.5Vの正弦波を加え、その出力がどのようになるかシミュレ
LTspice Q&A 随時更新中
2018年3月末現在。LTspiceコーナのトップのメニュQAから読めます。 Q1 MOSFET素子データの入っているlib¥cmp¥standard.mosのファイルが開けない Q2 standar
初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(4)抵抗分割で得た電圧に対する前後の回路の影響
■電池の内部抵抗をシミュレーション 最近少なくなりましたが、大容量のヒータやヘアー・ドライヤなどのスイッチを入れたときに部屋の照明などが暗くなることがありました。電池なども、負荷を接続すると負荷を接続
初心者のためのLTspice入門 LTspiceXVIIはUNICODEに対応して日本語表示もできる(1) LTspiceXVIIで日本語を表示
LTspiceXVIIのHelpで表示されるドキュメントのイントロダクションにある、64ビット・サポートの次に、以下に示すように回路図、ネット・リスト、グラフ画面、現在利用されているあらゆる言語の文字
初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(3)抵抗分割で得た電圧に対する前後の回路の影響
並列に接続された二つの抵抗の合成された抵抗値は、次のように示されます。 Re = Ra×Rb /(Ra+Rb) -----(1) この式で表されることを、前回、オームの法則をもとに導き出しました。 前
初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(2)抵抗分割で得た電圧に対する前後の回路の影響
抵抗で電圧を分割して得た電圧に回路を接続したときに、その電圧がどのように変動するか確認します。 電圧を測定するディジタル・マルチメータにも、電圧を測定するときにわずかですが電流が流れます。ディジタル・
初心者のためのLTspice 入門 オームの法則で回路に任意の電圧を作る(1)抵抗分割
■複数の抵抗で任意の電圧を得る 回路の中で、新たな電圧源が必要になる場合が多くあります。その場合、抵抗二つで簡単に、 (元の電圧)×(R1/(R2+R1)) の電圧を得ることができます。 電圧源をvo
初心者のためのLTspice入門 オームの法則を確認する(4)電流源currentで過渡解析
■電流源を利用する 前回までは、電圧(E)、電流(I)と抵抗の抵抗値(R)との関係を調べるために、voltageの電圧源V1を利用し、DC Sweep解析で電圧を変化させてシミュレーションを行いました
初心者のためのLTspice入門 オームの法則を確認する(3).step .praramコマンド
■ .stepコマンド、.paramコマンド 前回、電圧(E)、電流(I)と抵抗の抵抗値(R)との間には次のような関係があり、電圧を変化させると電圧(E)/電流(I)の値が一定になることを確認しました
初心者のためのLTspice入門 オームの法則を確認する(2).measコマンド
■抵抗に流れる電流と電圧の関係 前回、5kΩの抵抗に0Vから10V電圧を加えて、抵抗に流れる電流の大きさをシミュレーションして、次に示す結果を得ました。 グラフから読み取った電圧と電流の値は、次のよう
初心者のためのLTspice入門 オームの法則を確認する(1)抵抗の設定
今回から、LTspiceXVIIを利用して、抵抗、コンデンサ、コイルの各素子の特性を確認していきます。最初は抵抗について、電圧、電流、抵抗値の関係について確認します。抵抗に加わる電圧、抵抗に流れる電流
*UPDATE* 初心者のためのLTspice入門の入門(12)(Ver.2)
2016年5月7日に公開した 「初心者のためのLTspice入門の入門(12)」 の内容を、OSがWindows 7 - Windows 10、バージョンがLTspice IV - LTspice X